汐留シティセンター

汐留シティセンターの概要

汐留シティセンターは、東京都港区東新橋一丁目、通称汐留にある超高層オフィスビルです。このビルは、三井不動産とシンガポール政府投資公社の子会社アルダニー・インベストメンツが共同で開発・保有しています。1997年に開始されたこのプロジェクトは、完成前にその90%がテナントによって埋まるという高い人気を示し、2003年度のグッドデザイン賞も受賞しました。

開発の経緯

汐留シティセンターは、再開発エリアである汐留シオサイトのB街区に位置しています。1997年2月、アルダニー社、松下電工、三井不動産の3社がこのエリアの開発権を取得し、旧新橋停車場駅舎の復元を条件として開発が進められました。この条件を踏まえ、松下電工はその本社ビル（現在のパナソニック東京汐留ビル）を建設し、三井不動産とアルダニー社がテナントビルを設計・施工しました。この設計は著名な建築家ケビン・ローシュによるものであり、施工は竹中工務店によって行われ、2003年1月23日に地上43階、地下4階の構造を持つ「汐留シティセンター」として完成しました。

建物の特徴

汐留シティセンターは、その外観が特に印象的です。中層から高層部分は深いエメラルドグリーンのガラスで覆われており、優美な曲線を描いて未来的な印象を与えます。さらに、低層部は新橋停車場跡との調和を重視し花崗岩で覆われたクラシカルなデザインになっています。また、1階ロビーにはダイナミックかつ斬新なデザインのレリーフや油絵、彫刻が配置され、訪れる人々を迎え入れます。

オフィスゾーン

オフィスフロアは地上4階から40階にわたって構成されており、1フロアあたり約850坪の広さがあります。特に5、6、24階は特殊階と位置づけられ、通常の基準階よりも階高や天井高、OAフロアなどの仕様がグレードアップされています。これにより、高い利便性が保たれています。

商業施設ゾーン

また、汐留シティセンター内には、多様な商業施設ゾーンも設けられています。地下2階から地上3階、さらに41・42階を含む約3800坪の区域は、2003年4月10日にグランドオープンしました。このゾーンには、1階に日本初のサロンスタイルのポルシェセンター銀座があり、3階には数多くのクリニックが入居しています。

ロケ地としての汐留シティセンター

汐留シティセンターは、周辺に日本テレビやフジテレビジョンがあり、至便な立地と先進的な外観デザインから、テレビドラマやCMのロケ地として選ばれることが多いです。代表的な撮影作品には『サプリ』や『離婚弁護士』などがあります。

アクセス

このビルへアクセスするには、ゆりかもめの汐留駅や、新橋駅からの便が利用できます。都営地下鉄大江戸線や浅草線、JR東日本、東京メトロ銀座線などの公共交通機関も合わせて利用でき、非常に便利な場所に位置しています。

汐留シティセンターは、そのデザイン性と利便性から、多くの人々に利用されている注目の施設です。

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