江東病院

社会医療法人社団順江会 江東病院：地域医療を支える歴史ある病院

東京都江東区大島に位置する社会医療法人社団順江会江東病院は、戦後の復興期に三菱製鋼と順天堂大学の協力によって設立された、歴史と伝統を誇る医療機関です。

設立の経緯：戦災からの復興と地域医療への貢献

太平洋戦争中の空襲で焼失した三菱製鋼東京製作所の社員診療所の再建を機に、その規模と地域への貢献を考慮し、150床以上の病院建設が決定されました。順天堂医科大学の有山登学長の助言と、同大学からの医師派遣によって、1955年3月21日、現在の地に江東病院が開設されました。当初は三菱製鋼の社員とその家族を対象としていましたが、地域住民からの強い要望を受け、一般開放されることとなりました。

歴史と発展：増改築と専門性の向上

開院当初151床であった病床数は、時代の変化と地域ニーズの高まりに合わせて段階的に増加し、増改築を繰り返しながら発展を遂げてきました。1965年には熱傷センターが設置され、高度な医療技術の導入にも積極的に取り組んできました。結核病床の一般病床への転換や、外来診療室・待合室の拡張など、時代の要請に応じた変化も図られています。2010年には改築を行い、病床数を286床に増やし、回復期リハビリテーション病棟も新設されました。これにより、急性期から回復期、そして在宅復帰までの包括的な医療を提供できる体制が整いました。2014年には社会医療法人への認定を受け、地域社会への貢献をさらに強化しています。

多様な医療サービスと充実した設備

江東病院は、内科、外科、整形外科など幅広い診療科を有し、地域住民の健康を多角的にサポートしています。また、東京都災害拠点病院として、災害発生時にも重要な役割を担っています。高度な医療機器と設備を備え、専門性の高い医療を提供することに加え、患者さんにとって快適な環境づくりにも力を入れています。職員は三菱製鋼健康保険組合に加入し、福利厚生制度も充実しています。

地域医療連携：包括的な医療提供体制

江東病院は、単独の医療機関としてだけでなく、地域医療機関との連携にも積極的に取り組んでいます。関連施設として、東京綾瀬腎クリニック、江東病院附属在宅診療、訪問看護ステーションたんぽぽ、介護老人保健施設かがやきライフ江東、認知症高齢者グループホームサンライズなどを擁し、地域住民の健康を包括的に支える体制を構築しています。これにより、病院での治療から在宅での生活まで、シームレスな医療と介護サービスを提供することが可能となっています。

アクセス

都営地下鉄新宿線大島駅より徒歩1分というアクセス抜群の立地も、江東病院の魅力の一つです。バスを利用する場合も、複数の路線が利用可能で、利便性が高いです。

まとめ：地域社会に貢献する病院

江東病院は、三菱製鋼と順天堂大学の協力のもと、戦後の復興期から地域医療に貢献してきた歴史ある病院です。高度な医療技術と充実した設備、そして地域との連携によって、これからも江東区の住民の健康を守るために重要な役割を果たしていくことでしょう。その歴史と実績、そして地域への貢献は、今後も継続されるものと期待されます。

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