池透暢

池透暢とは

池透暢（いけ ゆきのぶ、1980年7月21日生まれ）は、日本の優れた車いすラグビー選手です。彼のポジションは3.0クラスであり、高知県高知市に生まれ育ちました。現在は日興アセットマネジメント株式会社のチームである高知Freedomに所属しており、2014年からは車いすラグビー日本代表のキャプテンとしてチームを率いています。また、リオデジャネイロと東京のパラリンピックで銅メダルを獲得するなど、数々の輝かしい成績を収めています。

来歴

池は高知市立南海中学校と高知県立高知南高等学校を卒業した後、19歳の若さで人生の大きな転機を迎えました。友人たちと乗った車での交通事故に遭い、残念ながら3名が命を落としました。池自身は命を取り留めましたが、その代償は甚大で、左足を切断し、左腕の機能も失い、全身の75%に熱傷を負いました。彼はこの厳しい治療を乗り越えて、2年半にわたる間に約40回の手術を受けることとなりました。

その入院生活の中で出会ったのが車いすバスケットボールでした。当初は左腕に障害が残っていたため、友人たちと共に車いすツインバスケットボールを始め、この競技で地方選抜や日本代表候補にも選ばれますが、2012年のロンドンパラリンピックでは日本代表から落選ですが、同大会で4位となった車いすラグビー日本代表の活躍を見て、心に何かが芽生えました。彼はその後、車いすラグビーに転向し、選手として新たなスタートを切ることになります。

彼はその後、車いすバスケットボールで磨いた操作技術と正確なパスで、2013年には日本代表強化指定選手に選出。そして2014年にはウィルチェアーラグビー日本代表のキャプテンに任命され、彼のリーダーシップのもと、日本代表は進化を遂げていきます。

主な成果

池のキャリアにおいて、いくつもの重要な成果があります。2015年にはアジアオセアニアチャンピオンシップで日本代表が史上初の優勝を果たし、2016年のリオパラリンピックでは、念願の銅メダルを獲得しました。その後も彼の活躍は続き、2018年にはジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会で優勝し、さらには同年のウィルチェアーラグビー世界選手権でも決勝戦で世界ランキング1位のオーストラリアを撃破し、初優勝を飾ります。

2020年には東京パラリンピックでも銅メダルを獲得し、その活躍は日本各地で称賛されています。池の成績は以下の通りです：

• - 2013年 ウィルチェアーラグビーチャレンジ 5位（デンマーク）
• - 2013年 アジアオセアニアチャンピオンシップ 準優勝（南アフリカ）
• - 2014年 世界選手権 4位（デンマーク）
• - 2015年 アジアオセアニアチャンピオンシップ 優勝（千葉）
• - 2016年 リオデジャネイロパラリンピック 銅メダル
• - 2017年 IWRFアジアオセアニアチャンピオンシップ 準優勝（ニュージーランド）
• - 2018年 2018ジャパンパラウィルチェアーラグビー競技大会 優勝
• - 2018年 IWRFウィルチェアーラグビー世界選手権 優勝
• - 2020年 東京パラリンピック 銅メダル
• - 2024年 パリパラリンピック 金メダルへ向けての準備中

池透暢のような選手がいることで、車いすラグビーの魅力と可能性が広がり、さらなる発展が期待されます。彼のストーリーは、多くの人々に感動を与え、勇気を与えているに違いありません。

もう一度検索