洛天依

洛天依（ルォ・テンイ、LUO TIANYI）は、中国の上海禾念信息科技有限公司が開発・販売する、音声合成ソフトウェアおよびそのキャラクターです。ボーカル音源ソフトウェアとして、DTM（デスクトップミュージック）環境で利用され、VOCALOID 3エンジンを基盤としています。

キャラクターデザインは、中国国内で一般公募され、1700枚もの応募作品の中から選ばれました。イラストはideolo氏が担当し、その魅力的なデザインが人気を集めています。また、声優は山新氏が務め、その美しい歌声は多くのファンを魅了しています。

2017年12月30日には、VOCALOID4に対応した「洛天依 V4」がリリースされました。このバージョンでは、「萌」と「凝」という2種類のライブラリが搭載され、より表現豊かな歌声の合成が可能となりました。さらに、2018年5月21日には、日本語版も発売され、山新氏に加え、一部を鹿乃氏が担当しました。これにより、洛天依は中国語圏だけでなく、日本語圏のファンにも広く受け入れられるようになりました。

2023年2月13日には、VOCALOID5に対応した「洛天依 V5」が登場しました。「萌（Normal）」と「凝（Power）」に加え、新たに「婉（Nature）」が追加され、表現の幅がさらに広がりました。また、新合成音声システムである「ACE Studio」と「X Studio」を用いた「洛天依AI」の発売も予定されており、AI技術を活用した新たな表現に期待が高まっています。

歴史

2011年11月20日：Vocaloid™ China Projectが始動し、画像収集活動が開始されました。
2012年1月17日：MOTH（瑁侍）氏が描いた「雅音宮羽」が受賞作品として発表されました。
2017年6月12日：日本のサウンドライブラリーで歌われた3曲が、Vsinger Live 2017でリリースされました。
2018年4月16日：日本語版に関する公式ニュースが発表されました。
2018年5月21日：日本語版が正式に発売されました。
2019年2月23日：上海メルセデスベンツ文化センターで開催された「洛天依とランランホログラフィックコンサート」で、洛天依とピアノマスターのランランが初共演し、クラシック音楽を披露しました。

洛天依は、その多様な歌声と魅力的なキャラクターによって、多くのファンを魅了し続けています。音声合成技術の進歩と共に、彼女の今後の活躍に目が離せません。

外部リンク

上海禾念信息科技有限公司
洛天依YouTube
* 洛天依（ルォ・テンイ）オフィシャルサイト

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