浦添市美術館

浦添市美術館について

浦添市美術館（うらそえしびじゅつかん）は、1990年に沖縄県浦添市に設立された公立の美術館です。日本初の漆芸専門美術館として、琉球漆器の収蔵と展示を行っています。この美術館は、1991年に開館した石川県の輪島漆芸美術館と友好提携を結び、漆芸の重要な拠点となっています。設計は著名な建築家、内井昭蔵によるもので、魅力的な建物が特徴です。

設立の背景

1983年、浦添市民会館で開催された「琉球漆器の美」展がきっかけとなり、沖縄の伝統工芸である琉球漆器の美しさが再評価され、沖縄にその作品を専用に保存できる美術館の必要性についての声が高まりました。当時、浦添市や沖縄全体には漆器の専門館が存在せず、その状況から浦添市は1984年に美術館建設計画を立てました。この計画は約7年をかけて実現し、1990年に沖縄初の公立美術館として完成しました。

建築の概要

浦添市美術館は、地下1階、地上2階から成り、延床面積は3361㎡です。建物はRC造（鉄筋コンクリート）で、敷地面積は7277㎡に及びます。建築主は浦添市であり、施工には南海建設と金秀建設のJVが関与しました。また、公共建築賞を受賞した優れた設計が評価されています。

展示内容

常設展示

美術館内の常設展示室では、年2期（前期と後期）に分けて約60点の琉球漆器が展示されています。テーマに応じて、日本本土や中国、東南アジアの漆器も数点並ぶことがあります。

企画展示

さらに、3つの企画展示室では、年に3〜4回、絵画展や写真展などの特別展示を開催しています。これにより多様なアートシーンを体験できます。

主な施設

• - 常設展示室（音声ガイドの無料貸出あり）
• - 企画展示室
• - 図書室
• - 実習教室
• - ミュージアムショップ
• - cafe花うるし

入館料

常設展示

• - 個人: 一般150円、大学生100円、高校生以下無料
• - 団体: 一般120円、大学生80円、高校生以下無料

企画展示

企画展により料金が変更されます。

アクセス

車であれば、那覇市中心部から約20分の距離にあり、浦添カルチャーパーク内の駐車場を利用できます。公共交通機関では、いくつかのバス路線があり、「美術館前」または「大平（バイパス）」のバス停から徒歩約5分の距離です。

近隣施設

美術館の近くには浦添市てだこホールをはじめ、宜野湾市立博物館、沖縄コンベンションセンター、佐喜眞美術館などの文化施設があります。

浦添市美術館は、沖縄の歴史や文化を深く理解するための重要なスポットです。訪れることで、音声ガイドや様々な展示を通じて、琉球漆器や沖縄の美術に触れることができます。

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