渡辺和史

渡辺和史（わたなべ かずし）

渡辺和史は1994年10月6日に東京都新宿区で生まれた若手の将棋棋士です。彼は東京都立白鷗高等学校と附属中学校を経て、大正大学文学部歴史学科（日本史コース）を卒業しました。彼の師匠は豊川孝弘七段であり、棋士番号は319です。

棋歴

プロ入りまで

渡辺和史の将棋との出会いは、父親が仕事帰りに将棋の盤と駒を購入した1999年に始まりました。彼は2006年の小学生名人戦や倉敷王将高学年の部で東京都代表として活躍し、2008年には奨励会に入会しました。奨励会の三段リーグには2013年から参加し、第54回のリーグでは初参加の成績が1勝17敗という厳しいものでしたが、師匠からの励ましにより意欲的に指せるようになりました。彼は第65回（三段リーグ2019年上期）で16勝2敗という素晴らしい成績を収め、四段昇段を果たしプロデビューを果たしました。

プロ入り後

プロ棋士としてのデビューを果たした2020年度には、31勝15敗という見事な成績を収め、NHK杯では予選シード権を獲得します。その後、本戦1回戦で井上慶太を下しました。2021年度は、順位戦の第80期で9勝1敗の成績を収め、C級1組昇級と五段昇段を実現しました。最終戦では、勝てば昇級が確定する重要な一局を制し、注意深い勝負を経て成功を収めました。また、彼は歴代7位となる20連勝を達成し、将棋大賞の連勝賞も受賞しました。

2022年度には、開幕5連敗となる困難なスタートを切るものの、その後の活躍で第81期順位戦ではB級2組への昇級と六段昇段を達成し、再び連勝賞を獲得しました。

棋風

渡辺は攻守のバランスが取れた棋風を持ち、特に角換わりの戦法を得意としています。

人物・エピソード

趣味はバスケットボールであり、中学・高校時代は同級生の佐々木勇気と一緒にプレイしていました。現在も佐々木が部長を務める将棋連盟バスケ部に所属しています。プロ入り前の三段リーグでは、彼自身が驚くほどの成績である16勝2敗を収め、「運が味方をしてくれた」とコメントしています。師匠の豊川からは、Twitterを通じてプロ入りを祝福されました。

昇段履歴

彼の昇段履歴は以下の通りです：

• - 2008年: 6級 - 奨励会入会
• - 2013年: 三段 - 第54回奨励会三段リーグ戦から
• - 2019年: 四段 - 第65回奨励会三段リーグ戦成績1位
• - 2022年: 五段 - 順位戦C級1組昇級
• - 2023年: 六段 - 順位戦B級2組昇級
• - 2024年: 七段 - 竜王ランキング戦連続2回昇級

主な成績

• - 第49回（2021年度）: 連勝賞（20連勝）
• - 第50回（2022年度）: 連勝賞（18連勝）

渡辺和史は将棋界においてその成績や棋風により注目が集まっています。新たな実績を積み重ねる彼の活躍に今後も期待が寄せられています。

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