渡辺美術館

渡辺美術館の紹介

渡辺美術館（わたなべびじゅつかん）は、鳥取県鳥取市に位置する登録博物館です。1978年に開館し、1987年に財団法人化、さらに2012年には公益財団法人に移行しました。この美術館は、医師の渡辺元が集めた3万点以上の美術品を所蔵しており、その中でも特に9世紀から19世紀の日本刀や甲冑といった東洋古美術品が常設展示されていることが特徴です。美術館内の展示数は約1万5千点に達し、国内でも屈指の規模を誇ります。

主な展示品

展示品の中には著名な作品が数多くあり、特に浮世絵や屏風といった文化財が目を引きます。例えば、喜多川歌麿の「蹴鞠之図」はその美しさと技術の高さで評価されています。その他にも、関ヶ原合戦図屏風や洛中洛外図屏風、源平合戦図屏風といった歴史的な作品が収められており、戦国時代や江戸時代の日本文化を感じることができます。また、土佐光吉による「曽我物語図」屏風や、松竹梅太公望文日月硯、さらには平成の時代に制作された「浦島虎徹」なども見逃せない展示品です。加えて、赤備え甲冑群団も訪れる人々の関心を集めています。

建築概要

美術館の敷地面積は6,305平方メートル、延床面積は4,578平方メートルに及びます。所在地は〒680-0003 鳥取県鳥取市覚寺55番地にあり、訪れる人々に広々とした空間を提供しています。

利用情報

渡辺美術館の開館時間は曜日によって異なり、土曜・日曜及び祝祭日は午前10時から午後5時まで開館し、月曜から金曜は午前10時から午後3時までの短縮営業となっています。入館は閉館の30分前まで可能ですが、毎週火曜日は休館日となっているため、訪問の際には計画的に訪れることが重要です。また、年末年始の特定日も休館となりますので、事前に確認が必要です。美術館には50台分の無料駐車場が用意されており、車でのアクセスも便利です。

交通アクセス

公共交通機関を利用する場合は、JR山陰本線の鳥取駅から日交バスまたは日ノ丸バスを利用し、砂丘方面行きのバスに乗車します。バスに乗って約15分後、「渡辺美術館前」で下車すると、すぐに美術館に到着します。また、ループ麒麟獅子（路線番号：09）も停車するため、アクセスは比較的容易です。

周辺情報

美術館の近隣には、観光名所も多く存在します。鳥取砂丘や摩尼寺、さらに玄忠寺・荒木又右衛門遺品館、多鯰ヶ池などがあり、文化や自然を満喫することができます。これらのスポットも併せて訪れることで、豊かな鳥取の魅力を楽しむことができるでしょう。

その他

美術館には「かっ・ちゅうくん」というマスコットキャラクターが存在します。「かっちゃん」と「ちゅうくん」のペアで、他にも「ちゅう姫」というキャラクターもおり、訪問者に親しみを持たれています。特に「ミュージアムキャラクターアワード2014」では、9,503票を獲得し1位に選ばれるなど、その人気は高いです。

このように、渡辺美術館は豊富な文化財を通して来館者に深い歴史と美の体験を提供する施設です。

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