渡部愛

渡部 愛（わたなべ まな）

渡部愛は1993年6月26日に生まれ、北海道帯広市出身の女流棋士で、現在は日本女子プロ将棋協会（LPSA）に所属しています。高校は北海高等学校を卒業し、身長は161cm、血液型はB型です。

棋歴

アマチュア時代

渡部は小学2年生の時、担任の先生と同級生が将棋を指しているのを見て興味を持ち、父親にルールを教わりました。それから毎日将棋に打ち込み、2003年に行われた第28回全十勝小中学生将棋大会で初めて大会デビューを果たし、小学2年の部で3位に入賞しました。その後、将棋教室「かちまい将棋スクール」で指導を受けるようになり、2004年には北海道女流アマ王位戦で4戦全勝で初優勝を手に入れました。さらに2004年12月には第4回朝日全道小学生名人戦で6戦全勝の成績を収めました。彼女はその後も数々の大会で好成績を収め、2008年には女流アマ名人戦で準優勝を果たしました。

プロ入りへの道

渡部は2007年に中井広恵からの指導を受けたことがきっかけで女流棋士を志すようになり、2009年にLPSA公認ツアー女子プロ（TJP）として登録されました。その後もトーナメントでの勝利を重ね、2012年には女流3級へ昇格。しかし、日本将棋連盟からの認定がなされず、出場できない状態が続きました。 2013年にはアマチュア枠扱いで倉敷藤花戦予選に出場。特例で女流3級として認定され、本格的な女流棋戦への参加が可能になりました。

2013年10月には女流王位戦予選でリーグ入りを決め、翌年には女流1級に昇級しました。 2014年には女流名人戦予選での好成績により、女流初段に昇段するなど、順調に昇級を果たしました。

女流プロとしての成績

2015年には新人王戦で男性棋士に勝利を収め、その後も複数のトーナメントで優勝を果たし、2018年には女流王位を獲得しました。これにより女流三段に昇段し、タイトルホルダーとして男性棋戦にも挑戦しました。2019年、2020年には女流王位戦でも挑戦し、格闘し続けています。

棋風

彼女の棋風は本格派の居飛車党で、攻め将棋を得意としています。アグレッシブな戦い方が特徴であり、多くの対局者からも評価されています。

プライベート

渡部は将棋だけでなく、サッカーや音楽にも関心を持っており、特にJリーグの北海道コンサドーレ札幌の熱狂的なファンです。将棋界においても多くのファンに支持されており、彼女自身も多方面での活動を続けています。そして2024年の1月に同じ将棋棋士の野月浩貴と結婚し、将棋界初の北海道出身同士の結婚とされました。

昇段履歴

• - 2009年4月：LPSA公認ツアー女子プロ
• - 2012年7月：女流3級（1dayトーナメント3回以上優勝）
• - 2013年7月：女流3級を日本将棋連盟が認定
• - 2013年10月：女流2級（女流王位戦リーグ入り）
• - 2014年3月：女流1級（女流名人戦予選決勝進出）
• - 2014年3月：女流初段（女流名人戦リーグ入り）
• - 2017年11月：女流二段（勝数規定）
• - 2018年6月：女流三段（タイトル1期=

第29期女流王位戦）

主な成績

• - 女流王位：1期（第29期=2018年度）
• - 女子将棋YAMADAチャレンジ杯 優勝：2回（2015年・2016年）
• - 世田谷花みず木女流オープン戦 優勝：1回（2017年）
• - 第1期白玲戦のタイトル戦出場を決めた。

多彩な活動が魅力の渡部愛は、今後の成長とさらなる活躍が期待されています。

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