熊本市動植物園

熊本市動植物園について

熊本市動植物園は、熊本市東区に位置する公営の動植物園で、動物園、植物園、遊園地が併設された複合施設です。1929年に「熊本動物園」として開園し、その後、1969年に現在の江津湖畔に移転しました。この移転に伴い、「水辺動物園」という愛称でも親しまれるようになりました。

園内は、動物たちが自然に近い環境で暮らす姿を観察できる動物ゾーン、四季折々の花々が楽しめる植物ゾーン、そして子どもたちに人気の遊園地ゾーンに分かれています。動物ゾーンでは、サル、チンパンジー、ペンギンなど、様々な動物を見ることができます。植物ゾーンには、日本庭園や樹木見本園があり、季節ごとに様々な花や緑が楽しめます。

施設の詳細

所在地: 熊本県熊本市東区健軍5丁目14番2号

開園時間: 9:00 - 17:00（入園は16:30まで）

休園日:
月曜日（祝日または第4月曜日の場合は開園、翌平日休園）
年末年始（12月30日 - 1月1日）

入場料:
大人・高校生: 500円
小・中学生: 100円
乳幼児: 無料
団体（30名以上）は2割引

遊園地:
観覧車、チェーンタワー、ティカップ、メリーゴーランド、新幹線、子ども列車、モノレール、ミラーハウス、バイキング、ドルフィンパラダイス、ディスク・オーなどのアトラクションがあります。利用料金は1回200円が基本ですが、一部例外もあります。

植物施設:
日本庭園、樹木見本園、大温室、洋らん室などがあり、一年を通じて様々な植物が楽しめます。緑の相談所では、花と緑に関する相談も受け付けています。

アクセス

公共交通機関:
熊本市電：動植物園入口電停（動物ゾーン側入口）、神水交差点電停（植物ゾーン側入口）
路線バス：動植物園入口バス停（動物ゾーン側入口）、動植物園西口バス停（植物ゾーン側入口）、画図橋バス停（植物ゾーン側入口）、動植物園前バス停（動物ゾーン側入口）

自家用車:
九州自動車道益城熊本空港インターチェンジから約5km。駐車場は平日無料、土日祝日は有料です。

歴史

1929年：「熊本動物園」として開園（水前寺成趣園東側）
1969年：現在地に移転、「水辺動物園」として開園
1986年：全国都市緑化くまもとフェアにて「アニマル広場」としてパビリオンとなる
1991年：植物園を加え、「熊本市動植物園」に名称変更
2008年以降：「サルたちの森」「モンキーアイランド」「チンパンジー愛ランド」「ペンギン・カピバラ・サル山エリア」などが整備
2016年：熊本地震で被災し一時休園。動物たちを避難。
* 2018年：復旧工事完了し、全面再開

開園当初は水前寺成趣園の東側の一角にありましたが、1969年に江津湖畔に移転し、現在の形になりました。第二次世界大戦中には、猛獣の殺処分が行われたという悲しい歴史もあります。近年では、施設の拡充やリニューアルが行われ、より快適に楽しめるようになりました。

近年の出来事

2010年にはカバの「ケンポウ」が亡くなり、代わりに若い「モモコ」がやってきました。2011年には駐車場の拡張工事が行われ、2012年からは土日祝日の駐車場が有料になりました。また、2016年の熊本地震では甚大な被害を受けましたが、復旧工事を経て2018年に全面再開しました。2019年にはライオンの赤ちゃんが誕生し、2020年には漫画「ONE PIECE|ONE_PIECE」のキャラクター、トニートニー・チョッパーの像が設置されました。近年では、レッサーパンダやハダカデバネズミの飼育も開始されました。また、2023年にはレッサーパンダの赤ちゃんが誕生しました。

熊本市動植物園は、長い歴史の中で様々な出来事を経験しながら、市民に親しまれる憩いの場として、常に進化を続けています。

もう一度検索