王子小劇場

王子小劇場は、東京都北区王子に位置する、フラットスペース型の劇場です。

歴史

劇場の始まりは、王子駅前の佐藤電機の店舗と倉庫の建て替え計画に遡ります。当初は地下を倉庫にする予定でしたが、佐藤孝治氏が駅前に倉庫を置くのはもったいないと考え、この場所に劇場を創ることを決意しました。初代代表・芸術監督には玉山悟氏が就任し、1998年に劇場が開場しました。

開場以来、現代演劇や舞踊の舞台として利用されるだけでなく、学生観劇支援事業（スカラシップ）や演出家養成支援事業（ディレクターズワークショップ）など、若手育成にも力を注いでいます。また、2023年までは小劇場では珍しく芸術監督を置いていました。キャッチフレーズは「たたかう劇場」です。

地域還元プロジェクトにも積極的で、王子落語会（年2回）、シアタープロレス、北区民と演劇を作るプロジェクト（北区文化振興財団との共催）なども行っています。

2008年には、佐藤電機が「王子小劇場の運営と、若手劇団への支援」が高く評価され、企業メセナ協議会メセナアワードでメセナ大賞部門・たたかう劇場賞を受賞しました。

2014年には、北川大輔氏が芸術監督に就任。この際、「劇場は、潰れます。」というキャッチコピーで劇場支援会員を募集し、話題となりました。2016年4月9日には、運営会社の佐藤商事が「こうゆう」と3年間のネーミングライツ販売について基本合意。同年6月1日から「花まる学習会王子小劇場」として運営されましたが、2022年1月1日からはネーミングライツ契約が終了し、再び「王子小劇場」という名称に戻りました。

芸術監督

歴代の芸術監督は以下の通りです。

玉山悟（1998年 - 2014年）
北川大輔（2014年 - 2018年）
池亀三太（2018年 - 2022年4月24日）
大石晟雄（2022年4月25日 - 2023年9月30日）

制定

王子小劇場では、以下の演劇賞と演劇祭を制定・開催しています。

佐藤佐吉賞：王子小劇場が制定する演劇賞で、作品賞、脚本賞、演出賞など10部門で構成されています。旧称は王子小劇場アワード。翌年の新年会で発表・表彰式が行われます。
佐藤佐吉演劇祭：王子小劇場が開催する演劇の祭典で、2004年から2年に一度、春頃に開催されます。

アクセス

王子小劇場は、王子駅から徒歩5分の場所にあります。

JR京浜東北線をご利用の場合は「北口」から
東京メトロ南北線をご利用の場合は「4番出口」から、それぞれ北本通りを直進してください。

脚注

注釈

出典

関連項目

劇場

外部リンク

王子小劇場
王子小劇場ブログ
王子小劇場 (@ojishogekijo) - X（旧Twitter）
* 王子小劇場 - YouTubeチャンネル

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