王様物語

王様物語の概要

『王様物語』（おうさまものがたり、Little King's Story）は、マーベラスエンターテイメントから提供されるWii専用のゲームソフトです。最初は欧米で発売され、驚くべき評価を受け、日本でも週刊ファミ通のクロスレビューでプラチナ殿堂入りを果たしました。開発は順調に進んだわけではなく、2007年の東京ゲームショウでは2008年春のリリースが予定されていましたが、プロデューサー兼ディレクターの木村が開発に関与し始めることでスケジュールが遅れてしまいました。

発売時にはユニークなプロモーション戦略が展開され、その一環として素人男性が「王様」としてアルバイトをすることで話題になりました。さらに、2010年3月にはモバゲー版がリリースされ、コマンド選択方式が採用され、操作性が向上しました。

あらすじ

物語は、内気な少年コロボが森で見つけた不思議な王冠をかぶることから始まります。この王冠により、彼は王様となり、多くの人々から信任される存在へと変わります。新たな王としての立場を手に入れたコロボは、国を運営しさまざまな冒険に挑むことになります。

ゲームシステム

プレイヤーはコロボを操り、様々な活動を通じて王国を発展させていきます。特に戦闘では、モンスター「ヘンナノ」との戦いと、七つの国の国王たちとの対決があり、戦略的な思考が求められます。親衛隊を指揮し、敵に突撃させたり、退却させたりすることも可能で、親衛隊の人数を増やすアイテムも用意されています。さらに各王国に散らばる姫を救出する王ボスバトルがあり、敵を倒すことで彼女たちの助けを得ることができます。

王国の発展

国民の意見を反映させる「ごいけんBOX」を利用して、プレイヤーはクエストを獲得し、王国を発展させる活動に参加します。また、寄付やアイテム販売を目的に訪れるキャラクターたちとも交流することが可能です。

登場キャラクター

• - コロボ: 主人公で、偶然王様となった少々傲慢な少年。
• - 牛騎士パンチョとハウザー: 真の王を求める騎士とその仲間。
• - リアム: 国王に任命された体格の大きい少年。
• - ウェルデ: 明るい少女で、記録大臣となる。
• - アプリコット姫: ドジっ子のお姫様、甘いキャンディーを持っている。
• - その他、多彩な性格の姫や王が登場し、それぞれの物語を彩ります。

七つの国とその国王たち

ゲームには七つの独特な国が登場し、各国には個性豊かな王がいます。たとえば、「まっくら谷」にはオニーキングが居住し、「背のびの国」ではロングソバージュ王が高地に住んでいます。各国の特徴や王の性格が、ゲームの世界観を一層深めています。

おもなスタッフ

このゲームを支える多くのスタッフがいます。プロデューサー兼ディレクターの木村祥朗、リードプログラマーの御姓智宏、シナリオを手掛けた池田トムなど、彼らの尽力により『王様物語』は形作られました。

続編

2011年には『王と魔王と7人の姫君たち 〜新・王様物語〜』が発表され、PlayStation Vita向けに新たな要素を加えて登場しました。姫たちの特殊能力が追加され、さらに進化した物語が展開されます。

『王様物語』は、独特のキャラクター、戦略的なゲームプレイ、心温まるストーリーが魅力の作品です。

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