田代雅也

田代雅也：挫折を乗り越え、頂点を目指すディフェンダー

田代雅也選手は、1993年5月1日、埼玉県蕨市で生まれました。幼少期からサッカーに親しみ、小学校1年生で蕨北町サッカースポーツ少年団に入団。サッカー選手としての道を歩み始めます。

中学校時代は、強豪チームである大宮アルディージャや三菱養和SCのセレクションに挑戦するも、惜しくも不合格。しかし、そこで諦めることなく、武南ジュニアユースでサッカーを続けました。その後、武南高校に進学。3年生時には主将に任命され、インターハイ出場という栄誉に輝きますが、自身は怪我の影響で出場機会を得られず、悔しい思いをしました。

高校卒業後は、法政大学に進学。大学でも主将としてチームを牽引し、ディフェンスリーダーとして活躍。持ち前のリーダーシップと才能を開花させました。大学での経験は、後のプロ生活においても大きな礎となります。

2016年、田代選手はFC岐阜に加入し、念願のプロサッカー選手としてのキャリアをスタートさせました。3月6日、北海道コンサドーレ札幌戦でJリーグデビューを飾ります。しかし、その後の3月26日、水戸ホーリーホック戦で左頬骨骨折と左眼窩壁骨折という大怪我を負ってしまいます。長期離脱を余儀なくされましたが、6月に復帰すると、レギュラーセンターバックとして活躍し、チームのJ2残留に大きく貢献しました。

しかし、2017年3月、飲酒運転による自損事故を起こしてしまい、FC岐阜との契約解除という苦い経験を味わいます。この事件により、サッカー選手としてのキャリアに大きな影を落とすこととなりました。契約解除後は、地元埼玉に戻り、工事現場などでアルバイトをしながら、社会人サッカーリーグでプレーを続けました。サッカーへの情熱を忘れずに、地道な努力を続けました。

2018年2月、田代選手は栃木SCに加入し、Jリーグへの復帰を果たします。地道な努力が実を結び、再びJリーグの舞台で活躍する機会を得ました。その後、2021年にはサガン鳥栖へ完全移籍。チームの中核として活躍し、更なる成長を遂げました。

そして2023年7月、アビスパ福岡へ完全移籍。移籍後初出場となった九州ダービーでは、わずか3週間前に所属していたサガン鳥栖と対戦するという、特別な試合となりました。

数々の困難を乗り越え、現在もアビスパ福岡で活躍を続ける田代雅也選手。少年時代からの夢を追い続け、プロサッカー選手として、そして人間としても成長を続ける彼の姿は、多くのサッカーファンに勇気を与え続けています。

彼のキャリアは、成功だけでなく、挫折や困難も経験することで彩られています。しかし、それらの経験は、彼をより強く、たくましく成長させました。これからも、持ち前の粘り強さとリーダーシップを発揮し、Jリーグの舞台で活躍し続けることでしょう。

彼の今後の活躍に期待しましょう。

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