眞鍋政義

眞鍋 政義（まなべ まさよし）のプロフィール

眞鍋政義は1963年8月21日に兵庫県姫路市で生まれ、男子バレーボール選手として輝かしいキャリアを持ち、その後、女子バレーボール代表チームの監督としても成功を収めました。彼は日本のバレーボールに多大な影響を与えた重要な人物です。

現役時代

眞鍋は幼少期から野球選手を目指していましたが、中学校時代に担任教師の勧めでバレーボール部に転向し、エーススパイカーとしてその才能を開花させました。その後、大阪商業大学高校に進学し、セッターに転向。学内大会での優勝に貢献し、1985年には全日本代表に初選出されました。新日本製鉄に入社後は、国内リーグでの3連覇を達成し、1988年のソウルオリンピックにも出場、名セッターとしての地位を確立します。

指導者としての活躍

2005年に選手としてのキャリアを終えた後、眞鍋は女子バレーボールチーム「久光製薬スプリングス」の監督として指導の道へ進みました。監督初年度からチームをVリーグ準優勝に導き、さらに黒鷲旗では優勝を果たしました。彼の指導の下、久光製薬は2006-07プレミアリーグで5季ぶりに優勝を飾りました。

日本女子代表監督としての成果

2008年には日本女子代表の監督に内定し、彼の指導スタイルはデータ分析を活かした「データバレー」によるものでした。2010年には世界選手権で日本を銅メダルに導き、2012年のロンドン五輪でも同様に銅メダルを獲得しました。これにより、彼の戦術やゲームプランが高く評価されました。特に、試合中にiPadを使い選手にリアルタイムで指示を出すなど、先進的なアプローチが際立っていました。

新しい戦術「MB1」や「Hybrid 6」を導入し、攻撃力の向上を目指したことも大きな特徴です。これにより、選手たちの役割を柔軟に変え、チームの実力をさらに引き出すことに成功しました。

代表監督の後

2016年にはリオデジャネイロ五輪予選での全勝通過を目指して厳しい選考を行い、無事に五輪への出演権を獲得しました。しかし、準々決勝でアメリカに敗れた後、翌年には監督を辞任しました。しかし2021年には監督に復帰し、新たなスタートを切りました。

賞歴と著書

眞鍋は日本国内外で多くの賞を受賞し、特に1989年のワールドカップではベストセッター賞を受賞しました。また、彼の著書には『「精密力」〜日本再生のヒント〜』や『逆転発想の勝利学』などがあり、彼のバレーボールにおける哲学や戦略を多くの人々に伝えています。

特筆すべき点

眞鍋政義は、従来の「根性バレー」からの脱却を図り、データ分析を取り入れた新しい指導スタイルにシフトしました。その結果、彼は日本女子バレーの発展に寄与し、世界での競争力を大幅に向上させました。試合中の表情や指導スタイルも、多くの選手から尊敬されています。彼の指導のもと、多くの選手たちが成長し、バレーボール界を盛り上げる存在となっています。

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