真ゲッターロボ

真ゲッターロボについて

『真ゲッターロボ』（しん ゲッターロボ）は、石川賢によって描かれた漫画作品であり、バンダイビジュアルによりOVAとしても製作されています。これは、特にスーパーロボットの多様性を持つ作品の一部であり、漫画『ゲッターロボ』シリーズの一環です。漫画『ゲッターロボ號』から派生したこの作品は、その後ゲーム『スーパーロボット大戦シリーズ』にも登場し、さらには関連書籍にも特集が組まれました。

漫画の概要

原作は永井豪で、作画は石川賢およびダイナミックプロが手がけています。本作は『ゲッターロボG』と『ゲッターロボ號』の間の空白を埋める作品として位置づけられています。漫画版『ゲッターロボ號』で不明だった竜馬がゲッターロボを降りた理由と早乙女研究所の壊滅の真相を描いています。

さらに、このストーリーでは新たなキャラクターであるゲッターエンペラーが登場し、後の『ゲッターロボ アーク』や他の映像作品に影響を与えました。また、ゲーム内では「ゲッターブラストキャノン」や「ゲッターレーザーキャノン」といった武装も描かれ、今作がそのベースとなっています。

ストーリーの背景

物語は宇宙から飛来した巨大隕石によって始まります。竜馬とその仲間たちはゲッター1やゲッタードラゴンを操縦し、隕石を破壊しようと試みるものの失敗し、隕石が地表に衝突します。実はその隕石の正体は過去に倒した百鬼帝国のブライ大帝でした。ゲッターチームはブライ大帝との戦闘で手をこまねくものの、早乙女博士は新たに開発した真ゲッターロボの使用を決断します。

真ゲッターロボの圧倒的な力に敗れたブライ大帝は最後に、「自分はゲッターに恨みを持つ何者かによって復活させられた」と言い残します。その後、真の敵となるギィムバグ軍曹の出現が予告され、彼は未来からゲッターを破壊しに来たと明かします。この未来の世界では、進化したゲッター軍団による侵略の様相が描かれます。

この壮絶な戦いの最中、ゲッタードラゴンに乗る弁慶は暴走し、地中深くに潜り込みます。早乙女博士は、実験室にこもるうちにゲッターの力に取りつかれてしまい、次第に狂気の道を歩んでいきます。一方で竜馬と隼人は互いに違った道を歩む決意をするものの、友情は変わることはありません。

研究所の崩壊とその後

物語のクライマックスでは、ゲッタードラゴンが進化し、真ゲッタードラゴンとして再登場し、ギィムバグ軍曹との戦いを繰り広げます。最終的に、彼らは敵を撃破しますが、その代償として早乙女研究所は壊滅し、多くの人々が行方不明になります。生き残ったのは竜馬と隼人だけでした。このような展開により、作品の緊迫感やドラマ性が増しています。

掲載と展開

本作は、双葉社のスーパーロボット大戦シリーズに付随するアンソロジー本に、1996年から1999年にかけて掲載されました。また、数多くのメディアに展開され、設定やキャラクターが異なる形で様々な作品が生まれました。これには書籍、アニメ、ゲームなど多岐にわたります。各メディア間での異なる設定の補足が行われ、多くのファンに愛され続けています。さらに、真ゲッターロボに関連する多くのキャラクターやメカニックも重要な役割を果たします。

まとめ

『真ゲッターロボ』は、スーパーロボットの魅力を最大限に引き出した作品であり、キャラクターたちの個性やドラマが巧みに交錯しています。そのため、長年にわたり多くのファンに支持されつづけ、多様なメディア展開を経て現在に至っています。

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