矢吹真吾

矢吹真吾：草薙京に憧れる高校生格闘家

矢吹真吾は、SNKの格闘ゲーム『ザ・キング・オブ・ファイターズ』（KOF）シリーズに登場する人気キャラクターです。子安武人が担当する彼の声は、多くのファンに愛されています。

草薙京への弟子入りと成長

KOF'97から参戦している真吾は、草薙京の高校の後輩。京の活躍を見て弟子入りを決意しますが、京からは面白半分に扱われます。しかし、真吾の努力と才能は京にも認められ、『KOF2001』では「自分の仲間を見つけろ」とアドバイスを受けるほどに成長。その後は京の父、草薙柴舟にも師事するようになりました。『KOF XII』では、京は真吾を信頼できる仲間として認めています。

真吾は、京から教わった草薙流古武術をベースに、独自の技を開発。中には「錵研ぎ」や「月肘」といったオリジナル技も存在します。驚異的な運動能力も持ち合わせており、30分の道のりを3分、時には2分で走ってコンビニから買い出しに来るエピソードは有名です。京からも「陸上部に向いている」と評されています。

京への憧憬とオリジナルスタイル

京への憧れから、服装も京を真似ています。'98以降は京からもらった日輪の紋入りグローブを愛用。いつか京のように炎を操ることを夢見ていますが、草薙の血を引いていないため、それは不可能です。『KOF2003』や『KOF XI』では、まれに技使用時に炎のようなものが発生し、驚く真吾の姿が見られます。

京のライバルである八神庵を一方的に敵視する一方、『KOF XI』では神楽ちづるの頼みで、京と庵を仲たがいさせまいと奔走するなど、複雑な人間関係を見せています。小説版やドラマCDでは、京や庵とチームを組む描写もあります。『KOF XI』で庵に重傷を負った後は長らく参戦できませんでしたが、『KOF XV』でDLCキャラクターとして復活しました。

技と個性

真吾の技は「未完成」と付く草薙流古武術をベースに、独自の技が融合。派手さはないものの、京の技をアレンジした「百拾四式・荒咬み 未完成」や「百拾五式・毒咬み 未完成」は、彼独自の個性が出ています。「真吾キック」はタイガーマスクの技がモチーフで、京の「R.E.D.KicK」とは異なる独自性を持っています。また、「オレ式」と名付けたオリジナル技も多数存在します。彼の技には、彼自身の未熟さと努力が凝縮されています。

人間関係と裏設定

ゲーム本編では登場しない彼女の設定がありますが、スタッフによるとそれは真吾の勘違いで、幼馴染みとのこと。また、家族は両親、姉、妹がおり、妹だけが真吾を応援しているようです。初期設定では「鈴木真吾」という名前で、入院中の母の代わりに兄弟の面倒をみる設定もありましたが、没案となりました。

子安武人とのコラボレーション

真吾の声を担当する子安武人は、この役で初めて格闘ゲームのキャラクターを演じました。子安は自身のラジオ番組で真吾の新技名を募集したり、『KOF'98』のKO時のセリフをアドリブで演じるなど、キャラクター作りに深く関わっています。

まとめ

矢吹真吾は、努力家で、師匠である草薙京への憧れを持ちながらも、独自の道を歩むキャラクターです。未完成ながらも成長を続ける姿、そして個性豊かな技の数々は、多くのファンを魅了し続けています。彼の今後の活躍にも期待したいところです。

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