石川県立工業高等学校

石川県立工業高等学校について

石川県立工業高等学校（いしかわけんりつこうぎょうこうとうがっこう）は、金沢市本多町に位置する公立の工業高等学校です。この学校は日本で最も古い工業高等学校の一つであり、その歴史は1887年に納富介次郎によって設立された金沢区工業学校に始まります。その後、1902年に現在の地に移転し、幾度かの名称変更を経て1958年に現在の校名に改称されました。この学校は、石川県の工芸やデザイン教育の重要な拠点となっています。

校訓と教育理念

同校の校訓は「敬愛協和を尚ばう」「創意工夫を凝さう」「矜持責任を有たう」の3つで、学生たちに対して互いを尊重しながら、創造的な発想と責任感を持った行動を促しています。この精神の下、工業技術や芸術的な能力を高める多彩なカリキュラムが展開されています。

設置学科

現在、石川県立工業高等学校には以下の学科があります。

• - 機械システム科（80人）
• - 電気科（40人）
• - 電子情報科（40人）
• - 材料化学科（40人）
• - 工芸科（40人）
• - テキスタイル工学科（40人）
• - デザイン科（40人）

特に機械システム科や電気科などは男子学生が多く、工芸科やデザイン科は女子学生が多い傾向が見られます。かつては定時制の夜間部も存在しましたが、2008年度末に廃止されました。

部活動

部活動が非常に活発であり、多くの部が北信越大会や全国大会に出場しています。男子バレーボール部は特に注目されており、全国大会に連続出場しています。運動部の種類は多岐に渡り、野球、陸上競技、柔道、剣道、バスケットボール、バレーボール、ハンドボール、各種球技が盛んです。また、文化部も新聞、放送、演劇、音楽など多彩な活動を行っています。

周辺環境とアクセス

学校は金沢市の中心部に位置し、近隣には有名な観光地である兼六園や金沢城があります。アクセスは、北陸鉄道バスなどを利用して便利に通学できます。

有名な出身者

石川県立工業高等学校からは、多くの著名な出身者がいます。漆芸家の大場松魚、鋳金家の蓮田修吾郎、バレーボール選手の新貴裕など、さまざまな分野で活躍する人材を輩出しています。また、芸能界でも俳優の潮哲也や演歌歌手の山本あきなどが学校の名を広めています。

最後に

石川県立工業高等学校は、工業技術やデザインの領域で傳統と革新を重ねながら教育を続けている進取の精神あふれる学校です。将来の技術者や芸術家を育成するため、今後もさらなる発展が期待されます。学校の周囲には文化的な施設や自然も豊富で、学生生活を充実させる環境が整っています。

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