石川良三

石川良三（いしかわ りょうぞう）は、1951年（昭和26年）4月19日に埼玉県武里村備後（現在の春日部市）で生まれた日本の政治家です。

地元の春日部市立武里小学校、春日部市立武里中学校を経て、埼玉県立杉戸農業高等学校を卒業しました。

政治の道に進む前は、1985年に有限会社武農を設立するなど、実業家としての経験も積んでいます。

1995年6月、春日部市議会議員選挙に立候補し、初当選を果たします。以後、3期10年にわたり市議会議員を務め、市政に携わりました。

2005年10月1日、春日部市と北葛飾郡庄和町の合併が実現し、新たな春日部市が誕生しました。これに伴い同年11月6日に投開票が行われた春日部市長選挙に、市議会議員を辞職し、無所属で出馬します。複数の候補者が乱立する激しい選挙戦となりましたが、23,554票を獲得し、混戦を制して初代市長の座に就任しました。この時の投票率は38.04%でした。

2期目を目指した2009年10月18日投開票の市長選挙では、前回の選挙にも出馬していた春日部市議会議員の小久保博史氏を破り、再選を果たします。投票率は39.01%と前回をわずかに上回りました。

2013年6月4日、同年10月に実施される市長選挙への出馬を表明し、3期目を目指します。10月20日に行われた投開票では、日本共産党の推薦を受けた元春日部市議会議員、並木敏恵氏と対決。結果は並木氏にダブルスコア以上の大差をつけての勝利となり、3期目の当選を確実なものとしました。

4期目の選挙となった2017年には、「武里団地・北春日部駅の開発による人口1万人増加」や「春日部駅高架化事業の2年以内着工」といった具体的公約を掲げ、新人の岩谷一弘氏との一対一の対決に臨みました。2017年10月22日に投開票が行われた結果、石川氏が48,453票を獲得し、岩谷氏をわずか8票差で退け、4期目の当選を果たすという、極めて緊迫した選挙戦となりました。この僅差の結果に対し、岩谷氏を支持する有権者から異議が申し立てられ、春日部市選挙管理委員会によって全投票用紙の再点検が実施される事態となります。再点検の結果、両者の得票差は5票差にまで縮まりましたが、石川氏の得票数が岩谷氏を上回る事実に変わりはなかったため、申し立ては棄却され、石川氏の4選が確定しました。

2021年、石川氏は5期目の当選を目指して市長選挙への立候補を表明します。この選挙では、現職である石川氏に加え、前回の市長選挙で5票差まで詰め寄った岩谷氏、さらに別の候補者も加わり、三つ巴の激しい選挙戦となりました。石川氏は自民党や公明党からの推薦を受け、地元出身の衆議院議員（選挙期間中は前衆議院議員）である土屋品子氏らが応援に駆けつけるなど、手厚い支援を受けましたが、同年10月24日に実施された投開票の結果、岩谷氏に敗れ、惜しくも落選することとなりました。これにより、16年間に及ぶ春日部市長としての任期を終えることになります。

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