神川明彦

神川 明彦（かみかわ あきひこ）

生い立ちと高校時代

神川明彦は1966年7月9日、神奈川県で生まれました。彼は神奈川県立鎌倉高等学校に在籍中、サッカーに十分な才能を発揮し、2年時にはインターハイでベスト16に進出。また、第62回全国高等学校サッカー選手権大会にも出場し、3年時には国民体育大会の神奈川県代表として優勝を果たしました。彼の高校時代の同級生には、元ベルマーレ平塚の公文裕明や実力派の浦和レッズ選手の堀孝史と本吉剛がいます。さらに、女優の鈴木保奈美も同校の同級生でした。

大学時代とコーチへの道

1985年に明治大学政治経済学部に入学し、サッカー部に加入しました。大学を卒業後の1989年には明治大学の職員となり、その後1994年からサッカー部のコーチに就任しました。2004年にはヘッドコーチを務め、以降2005年からは監督としてチームを指導しました。

監督としての実績

神川が監督を務める中で、2007年には東京都サッカートーナメントで優勝。これにより、9年ぶりとなる天皇杯本戦への出場を果たしました。3回戦ではJ2の京都サンガF.C.に勝利したものの、4回戦でJ1の清水エスパルスにはPK戦で敗れました。また、同年には関東大学サッカーリーグ戦を43年ぶりに優勝し、後のJリーガーとなる選手たちが多く在籍していました。特に長友佑都や林陵平、杉本裕之などがあります。

その後も彼の指導力は光り、2009年には学生サッカー史上初めてJ1チーム・モンテディオ山形を破り、51年ぶりに全日本大学サッカー選手権で優勝に導く功績を残しました。

資格と更なるキャリア

2012年にJFA公認S級コーチの資格を取得し、2014年には全日本大学選抜の監督となりました。2015年の夏季ユニバーシアードでは、3位の成績を収めるなど、その指導力を高く評価されています。

2016年からはグルージャ盛岡の監督に就任し、チーム作りに力を入れましたが、リーグ戦は13位に終わりました。同年、契約満了により盛岡を退任し、2017年から明治大学付属明治高等学校・中学校のサッカー部の総監督として指導を続けています。

現在の活動

2021年からはなでしこリーグのスフィーダ世田谷FCの監督を務めることが決定しており、新たな挑戦を開始しました。多くのサッカー選手たちを育て上げてきた神川明彦は、今後の指導者としての活動にも注目が集まっています。

著作

彼はまた、サッカーに関する書籍『サッカーの戦術&トレーニング』を新星出版社から出版しており、専門的な知識を広める努力も行っています。

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