神戸朝鮮高級学校

神戸朝鮮高級学校について

神戸朝鮮高級学校（こうべちょうせんこうきゅうがっこう）は、兵庫県神戸市垂水区に位置する、在日コリアンのための教育機関です。学校法人兵庫朝鮮学園が運営するこの学校は、民族の文化や伝統に誇りを持つ生徒を育成することを目的としています。生徒たちが自己のアイデンティティを確立しながら、日本の地域社会及び国際社会との豊かな共生関係を築くことを目指しています。特に、国際社会の発展に貢献できる有能な人材を育てるための幅広い学力や品性を兼ね備えた教育に力を入れています。

校章の由来

神戸朝鮮高級学校の校章は「三ペン」と呼ばれています。この校章は、三本のペンが勤勉を、三つのハンマーが勤労を象徴しており、当時の朝鮮民族の人口である三千万を表現しています。これにより、生徒たちが自身の文化を誇りに思い、誠実に学び続けることを願っています。

学校の沿革

1950年代に設立された神戸朝鮮中学校は、1952年には兵庫朝鮮高等学校を併設し、1955年には「神戸朝鮮中高級学校」と名称を改めました。1958年には新しい校舎に移転し、その後も次々と施設が整備されていきます。1960年代には生徒数が急増し、校舎を増築、1970年代には商業科や理系コースを新設し、教育内容を充実させていきました。

1990年代には創立40周年を記念して文化体育室を竣工し、注目を集めることとなります。以降、拳闘部が初の全国大会出場を果たすなど、多くの成果を上げていきます。

クラブ活動

神戸朝鮮高級学校では、さまざまな体育会および文化芸術会のクラブ活動が盛んです。体育会には、男子の蹴球部や闘球部、女子の排球部、拳闘部、空手部などが整備されています。また、文化芸術会では、舞踊部、吹奏楽部、声楽部、美術部などが活躍しており、生徒たちの多彩な才能が伸ばされています。

現在の生徒数と卒業生

神戸朝鮮高級学校の生徒数は、1994年には610人を超えていましたが、時代と共に変化し、2011年には251人、2018年には152人となっています。卒業生の中には、著名なお笑い芸人やプロスポーツ選手、現代美術作家などが多数おり、彼らはそれぞれの分野で活躍していることも大きな特徴です。

まとめ

神戸朝鮮高級学校は、在日コリアンのアイデンティティ形成を支援し、自らの文化を大切にしつつ、日本社会に寄与する人材を育てる教育機関です。歴史の中で多くの成果を上げてきた学校として、今後も生徒たちの可能性を広げていく役割を担い続けるでしょう。

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