禁断のレジスタンス

禁断のレジスタンス

「禁断のレジスタンス」は、水樹奈々による楽曲で、彼女の30枚目のシングルとして2014年10月15日にキングレコードからリリースされました。水樹自身が作詞を手掛け、加藤裕介が作曲を担当しています。 この曲は、テレビアニメ『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』のオープニングテーマに使用されており、アニメの主人公であるアンジュの内面的な葛藤や仲間との関係性が表現されています。

水樹は同アニメの第14話までのシナリオを読み込んだ上で、2014年の夏に行われたツアーの期間中に歌詞を執筆しました。この時、最初は良い案が思い浮かばず、苦心していましたが、実際に階段から落ちたことでふと歌詞のアイデアが浮かんできたと語っています。最終的には、サビの部分に感情を込める工夫をしながら、心情が伝わりやすいよう感情を抑えることにも挑戦しました。衣装は自分らしさを大切にし、普段のコーディネートとは異なるロングジーンズと白Tシャツを選択。また、物語の内容に寄り添うことで、曲により深い意味を与えることを意識しています。

ミュージックビデオは、2014年9月20日に愛媛県新居浜市の重要文化財である東平地区と、1912年に建設された端出場水力発電所で撮影されました。普段は立ち入れない場所ですが、水樹は愛媛の観光大使であるため特別にロケを許可されました。東平地区では白いドレス姿で、発電所ではスチームパンク風のカジュアルな衣装を着用して映像を収めています。

この曲は、第65回NHK紅白歌合戦でも披露され、他の楽曲とのメドレーとして注目を集めました。また、同じく2014年にリリースされたアルバム『SMASHING ANTHEMS』には、ストリングスを追加したバージョンが収録されています。これは、紅白でのパフォーマンスへのリクエストに応えた結果でした。

「禁断のレジスタンス」は、2014年10月15日にキングレコードからシングルとして発売され、水樹にとっては前作「Vitalization」以来、1年2ヶ月ぶりのリリースです。初回生産分は特別なパッケージ仕様であり、ジャケットには普段の姿を映し出した水樹と、キャラクターの誇りを示す姿が描かれています。

シングルには収録されている2曲目「BLUE」はアニメーション映画『宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海』のエンディングテーマで、温かみのあるメロディが特徴です。3曲目の「ドリームライダー」は、ライブの臨場感を意識したデジタル風の活気ある楽曲です。これらの楽曲を通じて、アーティストとしての水樹奈々の成長が感じられ、またファンとの絆も新たに確立されることとなりました。

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