秋田市立佐竹史料館

秋田市立佐竹史料館：秋田の歴史を語る貴重な施設

秋田市立佐竹史料館は、秋田県秋田市千秋公園二の丸広場の近くにある市立の郷土史料館です。秋田藩主・佐竹氏の歴史と文化を深く理解できる貴重な資料を数多く収蔵・展示しています。

史料館の変遷とリニューアル計画

この史料館は、かつて秋田市美術館として使用されていた建物を再整備して、1990年に開館しました。その後、老朽化が進んだことから、2022年7月より大規模なリニューアル工事が開始され、現在休館中です。新史料館は、現在の建物の約4倍の延べ床面積を有し、より充実した展示空間を提供する予定です。当初は2025年3月の再開館を目指していましたが、工事の遅延により、再開館時期は延期されています。

展示内容：佐竹氏の歴史と文化

館内には、佐竹氏にゆかりのある数々の貴重な資料が展示されています。例えば、佐竹義重・佐竹義宣が使用した武具や、佐竹義宣が書いた書状など、佐竹氏の歴史を紐解く重要な資料を目にすることができます。これらの資料を通して、佐竹氏の繁栄や秋田藩の政治、文化、そして人々の生活様式まで、多角的に知ることができます。

附属施設：藩政時代の建造物を巡る旅

佐竹史料館は、単独の施設ではなく、複数の関連施設と連携して秋田の藩政時代を紹介しています。これら附属施設は、秋田の歴史を深く理解する上で、史料館と合わせて訪れることを強くお勧めします。

久保田城御隅櫓: 秋田市制100周年記念事業として建設された鉄筋コンクリート造の建物です。明治初期まで存在した木造の御隅櫓を模して作られており、内部は藩政時代の展示室、最上階は展望室となっています。冬期は休館します。
御物頭御番所: 久保田城表門の下に位置し、物頭（足軽大将）の詰所として使用されていた建物です。千秋公園内に現存する数少ない藩政時代の建造物の一つで、秋田市の有形文化財に指定されています。
* 旧黒澤家住宅: 久保田藩士・黒澤家の旧宅で、母屋だけでなく表門、木小屋、土蔵などが良好な状態で残っており、国の重要文化財に指定されています。現在は一つ森公園に移築されています。

入館料と開館時間

佐竹史料館、久保田城御隅櫓、旧黒澤家住宅の入館料はそれぞれ大人100円、高校生50円です。共通チケットも用意されており、複数の施設を巡る際に便利です。また、『みるかネット・くるりん周遊パス』という共通チケットを購入すれば、これらの施設に加え、秋田市立千秋美術館、秋田市立赤れんが郷土館、同分館民俗芸能伝承館（ねぶり流し館）・旧金子家住宅にも入館できます。

開館時間は、佐竹史料館が9:00～16:30、旧黒澤家住宅が9:30～16:30です。休館日は年末年始（12月29日～1月3日）と展示替え期間です。御隅櫓は冬期（12月1日～3月31日）休館となります。

アクセス

JR秋田駅から徒歩約15分です。

まとめ

秋田市立佐竹史料館は、秋田の歴史と文化を学ぶ上で最適な場所です。リニューアル工事後、さらに充実した施設となることが期待されます。秋田を訪れた際は、ぜひ佐竹史料館とその関連施設を訪れて、秋田の豊かな歴史に触れてみてください。

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