第2次スーパーロボット大戦

『第2次スーパーロボット大戦』は、1991年 12月29日にバンプレストから発売されたファミリーコンピュータ用のシミュレーションロールプレイングゲームです。本作は、バンプレストの人気シリーズであるスーパーロボット大戦の第2作目となり、SDキャラクターで描かれたロボットたちが数多く登場します。

ゲームの背景と位置づけ

このゲームは「第2次」という名を冠していますが、前作であるゲームボーイの『スーパーロボット大戦』とはストーリーや世界観がつながっていません。むしろ、本作はシリーズの「DC戦争シリーズ」の第一作目として位置づけられています。従って、システムや内容は前作から大きく進化しており、本作におけるゲームシステムの骨子が確立されています。全26話という構成でルート分岐がない点も特徴的です。

開発チーム

開発はウィンキーソフトが担当し、プロデューサーはじっぱひとからげ、ゲームデザインは阪田雅彦が担当しました。音楽の作成は田中伸一が行い、彼は後にスーパーファミコン用の『第3次スーパーロボット大戦』や『スーパーロボット大戦EX』の音楽も手がけています。

1995年にはゲームボーイ用の『第2次スーパーロボット大戦G』が発売され、その後もリメイク版がPlayStationやニンテンドー3DS向けに登場するなど、多くの派生作品が存在します。特に、ファミリーコンピュータ版は『スーパーロボット大戦GC』などの特典として移植されることもありました。

ゲームシステム

パイロットの登場

本作では新たにパイロットシステムが導入され、原作における人間関係がゲーム内に反映されるようになりました。このシステムにより、深みのあるストーリー展開が実現されており、説得を通じて仲間にできるキャラクターも登場します。

ユニットの強化

ユニットはパイロットのレベルが上がるにつれて強化され、1ユニットにつき2つの武器を装備できます。武器の選択によって「低威力で高命中」「高威力で低命中」に分かれることが多く、ゲームプレイに戦略性が加わります。

速度パラメータ

本作には「速度」という独特のパラメータが存在し、レベルアップによって増加します。速度差が大きいと、戦闘中に2回攻撃を行うことができ、その際には精神コマンドを駆使することでダメージを倍増させることも可能です。

ショップシステム

プレイヤーは獲得した資金を使ってMAP上のショップで買い物ができる仕組みですが、ショップの正確な位置はゲーム内には明示されません。特に『機動戦士ガンダム』のキャラクター、ミライ・ヤシマが店員として登場し、特別なセリフでプレイヤーを迎えます。

ストーリー概要

物語は天才科学者ビアン・ゾルダーク博士が地球に迫る外宇宙からの脅威を察知するところから始まります。国連が危機に対処できない中、ビアンは秘密結社「ディバイン・クルセイダーズ（DC）」を結成し、世界征服を目指します。DCの攻撃により国連軍は壊滅し、世界の大部分が制圧されますが、一部の人々がゲリラとして抵抗を続けます。彼らはホワイトベースを中心に団結し、DCに立ち向かい壮絶な戦いを繰り広げることになります。

最終的に、ホワイトベース隊はDC本部に乗り込み、ビアンとその究極ロボ・ヴァルシオンを撃破。スーパーロボットたちとそのパイロットたちは、ビアンの言葉を胸に秘めつつ、一時の平和を享受します。この戦いは後に「DC戦争」と呼ばれ、シリーズの重要な物語となります。

登場作品

本作には多くの人気キャラクターが登場します。『機動戦士ガンダム』や『マジンガーZ』、新たに加わった『UFOロボグレンダイザー』『魔装機神サイバスター』などが含まれています。特に『魔装機神サイバスター』は、オリジナル作品であり、一大ファンを持っています。

まとめ

『第2次スーパーロボット大戦』は、独自のシステムと魅力的なストーリー展開を持ち、リリース以来多くのファンに愛されてきました。その後のシリーズ展開やリメイク版も含め、かつてのロボットたちが再集結するシーンは、多くのプレイヤーの記憶に深く刻まれています。

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