第3次スーパーロボット大戦

第3次スーパーロボット大戦

『第3次スーパーロボット大戦』は、1993年7月23日にバンプレストが発売したスーパーファミコン用のシミュレーションロールプレイングゲームです。本作は、さまざまなロボットアニメのキャラクターが共演するクロスオーバー作品として知られる『スーパーロボット大戦シリーズ』の第3作目であり、前作『第2次スーパーロボット大戦』から約2年後のリリースとなります。スーパーファミコンプラットフォームの性能を活かし、グラフィックやサウンドが一新されたことも特徴の一つです。

ゲームの背景とテーマ

物語は、地球連邦政府が新たに設立された後の時代を舞台にしています。前回のDC戦争から半年が経過し、この戦争によって国連が解体された結果、新しい秩序が築かれました。しかし、連邦軍の部隊が失踪する事態が頻発し、ロンド・ベル隊はその調査を命じられます。調査が進む中で、未知の技術を持つ異星人が地球に襲来し、彼らはザビ家を指導者とするディバイン・クルセイダーズと衝突を繰り広げていきます。これは全ての勢力に新たな思惑と対立をもたらし、物語は三者の複雑な関係を描きながら進行します。

ゲームシステムの特徴

本作では、初めてマルチシナリオが導入され、プレイヤーの選択に応じてストーリーが分岐します。全62話のストーリーが展開され、プレイヤーの行動次第でエンディングが変わるのも大きな魅力です。また、特定の条件を満たすことで隠しマップに進むことも可能になりました。口伝で語られる伝説のロボットたちがSDキャラクターとして登場し、戦闘中にはアニメーションが駆使されることで、視覚的にも楽しませてくれます。

さらに、ゲームプレイの要素としても、敵を撃墜することで得られる資金を使って、自軍ユニットの強化が可能です。個々のユニットはHPやEN、装甲などのステータスを自由に改造でき、プレイヤーは育成の楽しさも味わえます。気力という新たなパラメーターも追加され、キャラクターの性能や武器の使用条件に影響を与えます。

作品の評価と続編

発売当初は売上が伸び悩みましたが、ゲーム情報誌での高評価や特集記事の実施をきっかけに、その人気は徐々に高まりました。中古市場においては「幻のソフト」とも呼ばれる逸品となり、多くのファンを惹きつけました。後に本作の人気を受け、1995年には続編『第4次スーパーロボット大戦』が製作されることとなり、シリーズはさらなる展開を迎えることになります。

参戦作品と初登場キャラクター

本作には多くの人気作品が参戦し、初めてのキャラクターとして『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』や『無敵鋼人ダイターン3』などが登場。シリーズの魅力的なヒーローたちが再集結し、ファンにとって心躍る内容となっています。ゲームのパッケージデザインも印象的で、敵キャラクターの手前に立つ味方ロボットたちが描かれています。

このように、『第3次スーパーロボット大戦』は、魅力的なシナリオと洗練されたゲームシステムが融合した名作であり、今なお多くのプレイヤーに愛される作品です。

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