箱崎九大前駅

箱崎九大前駅の概要

箱崎九大前駅（はこざききゅうだいまええき）は、福岡県福岡市東区箱崎三丁目に所在する福岡市交通局が運行する箱崎線の駅です。駅番号はH06です。この駅の特徴的なシンボルマークは、福岡出身のグラフィックデザイナー西島伊三雄によってデザインされており、駅周辺の千代の松原の枝を「九」の字に模した形にしています。現在、駅の管理は貝塚駅が行っており、JR西日本の関連会社が業務を委託されています。さらに、本駅はかつて存在した西日本鉄道の福岡市内線箱崎松原駅の直下に位置しており、その歴史も含めて興味深い場所となっています。

歴史

箱崎九大前駅の駅名は、1983年9月12日に正式に決定されました。当初の仮称は「九大西門駅」でしたが、最寄の九州大学の門が駅から北側に約550メートル離れていたため、元の名称では不適切とされました。また、以前の電停名である箱崎松原も地域の変化に伴い不適当とされたため、新しい駅名として「箱崎九大前」が採用されました。

1986年1月31日には、福岡市地下鉄2号線が馬出九大病院前駅から本駅へと延伸開業し、終着駅として開設されました。同年11月12日にはさらに貝塚駅へと延伸され、途中駅としての役割を担うことになりました。1993年には愛称が「箱崎線」として正式に付けられ、2004年7月1日には業務委託駅としての運営が開始されました。

駅構造

箱崎九大前駅は地下2階に位置し、島式ホームが1面2線あります。この構造により、利用者はスムーズに電車にアクセスできる設計となっています。

利用状況

2023年度における箱崎九大前駅の1日平均乗車人員は2,736人であり、箱崎線で最も利用者が少ない駅です。特に、九州大学の主要なキャンパスが伊都に移転した2018年度以降は、利用者が急激に減少しました。

駅周辺の環境

駅の周辺には、かつて存在したフィットネスクラブの建物がありましたが、その後解体され、2017年には分譲マンション「サンリヤン箱崎九大前ステーションレジデンス」が新たに建設されました。地域の発展に伴い、駅周辺の環境も変化しています。

西鉄宮地岳線箱崎松原駅の情報

隣接していた西鉄宮地岳線の箱崎松原駅は、相対式ホームを持つ2面2線の停留場でしたが駅舎はありませんでした。この鉄道は1979年に全廃され、箱崎松原駅は廃駅となりました。

隣の駅

福岡市交通局の箱崎線において、箱崎九大前駅は箱崎宮前駅（H05）と貝塚駅（H07）の間に位置しています。これにより、地域の交通網がより一層便利に利用されていることがわかります。

このように、箱崎九大前駅はその歴史的背景や周辺環境から、多くの人々に利用されてきましたが、時代の変化とともにその姿も変わっています。

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