網走信用金庫

網走信用金庫（愛称：あばしり信金）

網走信用金庫は、北海道網走市に本店を構え、地域社会の発展に尽力している金融機関です。地元住民からの信頼も厚く、地域経済に深く根ざした活動を展開しています。

概要

網走信用金庫は、網走市民を中心とした地域住民に利用されている信用金庫です。預貸率が高いことが特徴で、これは地域企業への積極的な融資姿勢を示しています。過去には、民事再生を行った企業への貸し出しを行うなど、地域経済の活性化に貢献してきました。

指定金融機関

網走信用金庫は、斜網地域（1市6町）において、津別町と斜里町を除く自治体の指定金融機関となっています。これは、地域からの信頼の証とも言えるでしょう。かつて北海道拓殖銀行が経営破綻した際には、美幌町の指定金融機関を引き継ぎました。一方、網走市においては、北海道拓殖銀行が指定金融機関でなかったため、設立当初から網走信用金庫が指定金融機関としての役割を担っています。

常呂町（現：北見市の一部）も以前は網走信用金庫を指定金融機関としていましたが、北見市との合併に伴い、北見信用金庫に一本化されたため、現在は指定代理金融機関となっています。

2023年3月末時点での自己資本比率は31.43%と、健全な財務基盤を維持しています。

地域との連携

網走信用金庫は、地域社会との連携も積極的に行っています。特に、東京農業大学オホーツクキャンパスの学生の多くが同金庫を利用しており、キャンパス内にはATMも設置されています。これは、地域に根ざした金融機関としての役割を象徴するものです。

沿革

網走信用金庫は、1925年（大正14年）に有限責任網走信用組合として設立されました。その後、時代の変化に合わせて組織形態を変え、1951年（昭和26年）に信用金庫法に基づき、現在の網走信用金庫へと改組されました。

1925年（大正14年）03月 - 有限責任網走信用組合として設立
1943年（昭和18年）08月 - 市街地信用組合に転換・改組
1950年（昭和25年）04月 - 信用協同組合に転換・改組
1951年（昭和26年）11月 - 信用金庫法に基づき信用金庫に転換。網走信用金庫に改組
1975年（昭和50年）03月 - 金庫創立50周年
2001年（平成13年）11月12日 - 網走信用組合の経営破綻を受け、津嘉田栄正理事長(当時)が引受けに名乗りを上げた(最終的には釧路信用組合が引き受け)
2010年（平成22年）05月 - 網走市役所内に市役所出張所を開設
2011年（平成23年）03月 - 東京農業大学 生物産業学部と包括連携協定を締結
2012年（平成24年）09月 - 国土交通省と「建設企業のための経営戦略アドバイザリー事業に関するパートナー協定」を締結
2013年（平成25年）02月 - でんさいネット業務の取扱を開始
2015年（平成27年）09月 - 第一回オホーツク網走マラソン大会へ特別協賛
2016年（平成28年）03月 - 金庫創立90周年

店舗網

網走信用金庫は、網走市を中心に、近隣地域に店舗を展開しています。以下に主な店舗所在地を示します。

網走地区

網走市：本店、駅前支店、駒場支店、潮見支店
大空町：女満別支店、東藻琴支店
斜里町：斜里支店
清里町：清里支店
小清水町：小清水支店
美幌町：美幌支店、稲美支店（美幌支店内）
津別町：津別支店
北見市：常呂支店、北見支店、北進支店（北見支店内）
釧路市：釧路支店、釧路北支店

帯広地区

帯広市：帯広支店
音更町：音更支店

その他

totoの払い戻し店：網走市南4条西の本店のみで取り扱い

関連項目

日本の信用金庫一覧
協同組織金融機関

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