羽根田卓也

羽根田 卓也 (はねだ たくや)

羽根田卓也は、1987年7月17日生まれで、愛知県豊田市出身のカヌー選手です。彼はミキハウスに所属し、日本とアジアのカヌー競技における初のオリンピックメダリストとして知られています。スポーツ一家に生まれた彼は、幼い頃から様々なスポーツに親しんできました。

経歴

卓也は7歳で器械体操を始め、その後父の影響でカヌーに挑戦しました。豊田市立朝日丘中学校から杜若高等学校に進学し、高校3年時には日本選手権を制覇します。その後、習得を求めてスロバキアに渡り、名門コメンスキー大学の体育スポーツ学部に進学しました。卓也は同大学の大学院でも学びました。

彼のカヌー選手としてのキャリアは順調に進展し、2009年には18歳でワールドカップのスラローム男子カナディアン部門で日本人初の決勝進出を果たしました。2008年の北京オリンピックでは予選で14位、2012年のロンドンオリンピックでは7位入賞と着実に成績を上げていきます。

また、2014年には世界選手権で5位、アジア大会で金メダル、さらには2015年の五輪テスト大会で銀メダルを獲得しました。続いて、2016年6月のワールドカップでは日本人初の3位を記録し、その活躍が期待される中、同年8月のリオデジャネイロオリンピックでついに決勝に進出します。準決勝を6位で通過し、決勝戦では97.44点で3位を獲得し、日本人として初めてカヌー競技でメダルを手にしたのです。

その後、2016年11月には「財形の現在形」というキャンペーンの広報キャラクターとしても起用され、2019年にはスポーツ部門でベストドレッサー賞を受賞しました。2020年の東京オリンピックでは、準決勝を10位で通過しましたが、決勝ではペナルティの影響で結果的に10位に終わりました。

2022年には初のフォトエッセー『Voda 水の声 カヌー選手 羽根田卓也』を出版し、2023年4月には一般女性と結婚したことを発表しました。2024年のパリオリンピックに向けても参加が期待されていましたが、準決勝での結果が振るわず、決勝進出はなりませんでした。

エピソード

卓也は3兄弟の次男で、兄もカヌー選手として名を馳せた実績があります。彼の父は愛知県カヌー協会の理事長を務め、現在も関与しています。また、卓也がメダル候補としてテレビ番組に出演した際には、「ハネタク」という親しみやすいニックネームが付けられました。

さらに、ももいろクローバーZの熱狂的なファンであり、スロバキア留学中も彼女たちのメディアを楽しんでいました。最近では、自己を見つめ直すために茶道を学び、海外遠征でも道具一式を持参するほど熱心に取り組んでいます。

受賞歴

卓也は、2022年に第2回Men's Beauty アワードのセルフメディケーション部門でも表彰されるなど、スポーツ界での貢献だけでなく、その姿勢や多様な興味についても高く評価されています。

羽根田卓也選手は、その多彩な経歴や個性もさることながら、カヌー競技における先駆的存在として、今後もさらなる活躍が期待されます。

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