翁田大勢

翁田大勢（おうた たいせい）について

翁田大勢は1999年6月29日、生まれの兵庫県多可町出身のプロ野球選手で、現在読売ジャイアンツに所属しています。彼は右投げ右打ちの投手で、登録名はシンプルに「大勢」とされています。

経歴

プロ入り前

翁田は多可町立八千代北小学校時代に野球を始め、多可町立八千代中学校ではボーイズリーグで活動をしていました。高校は兵庫県立西脇工業高等学校に進学し、特に2年生からエースとして活躍。しかし、甲子園出場の経験はありませんでした。卒業後、関西国際大学人間科学部経営学科に進学し、大学の硬式野球部でプレーしながら阪神大学野球連盟のリーグ戦にも出場。成績は4勝3敗とまずまずのものの、それ以上の才能を見込まれ、2021年のドラフトで読売ジャイアンツに1位指名されることとなります。

当初は登録名として「大勢」に決まるまで、苗字の音が似ている選手がいるため混同のリスクがあったことから、監督の提案があったとされています。これにより、彼はチーム内での特別な存在感を持つようになりました。

巨人時代

翁田は2022年3月にプロ初登板を果たし、新人ながらもその実力を証明することとなります。シーズンを通じて非常に安定したパフォーマンスを見せ、多くのファンの期待に応えました。特に、初見の相手でも安定した投球ができ、見事にセーブを記録しました。2022年シーズンでは、対中日戦での初登板にて新人としての初セーブを記録。その後のシーズンでは、最終的に37セーブを達成し、その年のセ・リーグ最優秀新人選手賞を受賞しました。

2023年1月には、ワールド・ベースボール・クラシックの日本代表に選出。国際舞台でもその実力を発揮し、準決勝や決勝でも登板して勝利に貢献しています。また、プロシーズンにおいても安定した成績を残しつつ、再度の挑戦の中で成長を続けています。

選手としての特徴

翁田はサイドスローから投げるスタイルが特徴で、最速160km/hを記録する力強いストレートが武器です。また、フォークボールやスライダー、チェンジアップを使いこなし、変化球の多様性も持ち合わせています。彼の投球スタイルは、先発[[投手]]としての期待からクローザーへと転身した経緯がありますが、その判断は一軍投手コーチからも高く評価されています。特に、2022年シーズンは「NPB史上初となる新人王&最多セーブ投手」のダブルタイトル獲得が期待されるほどの実力を示しました。

プライベートと人柄

翁田は「大勢」という名前には特別な由来があります。出産予定日よりも遅れて生まれた彼は、多くの人に見守られながら世に出たことからこの名前が付けられました。一部メディアでは彼を「巨人の守護神」と称する声も寄せられています。また、姉や兄もスポーツに秀でた人物であり、家庭内でも競争心が強い環境で育ちました。特に、幼少期からの阪神タイガースファンであったことから、現在の球団に入団する際の複雑な感情も垣間見えます。

そして、Twitter上では「#大勢はガチ」というキーワードが流行するなど、ファンとの距離を縮めるための努力も怠りません。大勢自身が行っているパフォーマンスや、試合中の活躍を通じてファンとのつながりを意識していることも伺えます。今後の彼の活躍に引き続き期待が寄せられています。

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