興梠慎三

興梠慎三（こうろき しんぞう）

興梠慎三は、1986年7月31日生まれ、宮崎県宮崎市出身のプロサッカー選手で、現在はJリーグ・浦和レッズに所属しています。ポジションはフォワードおよびミッドフィールダーであり、元日本代表選手としても知られています。彼のキャリアの中で、J1リーグの歴代通算得点ランキングでは堂々の2位を記録し、日本サッカー界における重要な選手の一人とされています。

来歴

プロ入り前

興梠は小学生の頃からサッカーに親しみ、全日本少年フットサル大会に出場するなど、その才能を早くから示しました。特に彼のゴールセンスは高く評価されており、宮崎県内では名の知れたサッカー少年として知られていました。高校に進学する際、鵬翔高校の監督からの誘いを受け、その後サッカー部に加入しますが、厳しい練習環境に直面し、しばらく部活を休む時期もありました。しかし、監督の指導のもと再びサッカーに取り組み、1学年上の増田誓志と共に全国大会に出場しました。

鹿島アントラーズ

高校卒業後、興梠は鹿島アントラーズに入団しました。彼は2007年のJ1リーグでプロ初得点を挙げ、その後も重要な試合で得点を重ね、チームの優勝に貢献しました。特に2009年シーズンには自己最多の12得点を記録し、鹿島アントラーズの連覇に寄与するなど、その成績は目覚ましいものでした。2012年には鹿島を出て浦和レッズに移籍し、そこでの活躍でも自身の得点記録を更新しました。

浦和レッズ

浦和に移籍後、興梠は1トップとしてプレーし、2014年には新しいポジションでの挑戦も経験しました。驚異的なパフォーマンスにより、彼は浦和で数々の得点を挙げ、チームのタイトル獲得にも貢献します。特に2017年にはJリーグ史上12人目となる通算100得点を達成し、各シーズンで二桁得点を記録する活躍を続けました。

北海道コンサドーレ札幌

2021年には北海道コンサドーレ札幌へ期限付き移籍し、新しい挑戦を開始しました。移籍後も飲み込みの早さで順応し、幾度かの怪我を抱えながらも得点を重ねるなどその存在感を示しました。2022年には浦和に復帰し、副キャプテンに任命され、新たな目標に向かって意欲を燃やしています。

日本代表

興梠は日本代表としても活躍し、2008年に代表デビューを果たしました。その後、数回にわたり代表に招集され、特にリオデジャネイロオリンピックにオーバーエイジ枠で出場するなど、国際舞台でもその実力を証明しています。

趣味・エピソード

スピード感あふれるプレースタイルと決定力を兼ね備えた興梠は、選手としての成績に裏打ちされた自信を持っています。彼の兄が宮崎市でローストチキン店を営んでおり、家族の支えも彼の成長を後押ししています。また、浦和レッズの監督ペトロヴィッチへの尊敬の念を持ち、移籍の際の理由にもそれが影響していると語っています。興梠はそのキャリアを通じて常に挑戦を続け、これからも日本サッカー界で重要な役割を果たしていくことでしょう。

所属クラブ

• - 宮崎東SSS（1993年 - 1998年）
• - 宮崎市立東大宮中学校（1999年 - 2001年）
• - 鵬翔高等学校（2002年 - 2004年）
• - 鹿島アントラーズ（2005年 - 2012年）
• - 浦和レッズ（2013年 - 2024年）
• - 北海道コンサドーレ札幌（2022年、期限付き移籍）

タイトル

チーム

• - 鹿島アントラーズ: J1リーグ：3回（2007年、2008年、2009年）
• - 浦和レッズ: J1リーグ 1stステージ：1回（2015年）

興梠慎三のこれまでの軌跡は、日本サッカー界の中でも輝かしいものとなっており、今後のさらなる活躍が期待されています。

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