舐達麻(なめだるま)について
舐達麻は、日本のHIP-HOPシーンで活躍するクルーである。その名前の由来は、雑誌『実話ナックルズ』のライター名から来ており、偶然の出会いから生まれたものだ。ポピュラー音楽研究者の大和田俊之は、舐達麻の音楽に詩的な要素が込められ、それが日本のラップ表現に新たな風をもたらしたと評価している。彼らの音楽はその独自性から多くのファンを惹きつけているが、その道のりは平坦ではなかった。
来歴
舐達麻の出発点は
埼玉県北部に存在したHIP-HOPクルー「49」である。リーダーのNANCYを中心に、メンバーは多様で、G-PLANTS、D BUBBLES、BADSAIKUSH、DELTA9KID、104という名前で活動していた。
2009年、内部ユニット「舐達磨's」が結成され、この時期に様々な事件と交錯する。特に
2009年に発生した交通事故では、メンバーの104が亡くなり、その後のメンバーの人生に暗い影を落とすこととなる。
その後の数年間、舐達麻は様々なメンバーの出入りを経て成長を続けていく。2011年にはデモCD「ダルマサンガコロンダ」を無料配布し、新たな形での活動をスタートさせた。時空を超え、彼らは「舐達麻」という名に変わり、最初のアルバム『NORTHERNBLUE 1.0.4.』を発表。タイトルは、メンバーの104へのオマージュでもあった。
しかし、舐達麻はトラブルにも見舞われる。
2018年にはメンバーのD BUBBLES、BADSAIKUSH、DELTA9KIDが大麻関連で逮捕され、D BUBBLESが実刑を受けるという事態が発生した。これらの出来事がグループに与えた影響は大きく、メンバーたちの人生の岐路を意味していた。
彼らは困難を乗り越え、
2019年にはセカンドアルバム『GODBREATH BUDDHACESS』をリリースし、iTunesのアルバムランキングで1位を獲得する成功を収める。しかし、2021年には再びメンバーが大麻関連の疑いで逮捕されるなど、グループは波乱の歴史を歩んでいる。
メンバー
舐達麻の主要メンバーであるBADSAIKUSHは、このグループの中心人物であり、多くのリリックを手掛けている。彼は音楽だけでなく、猫を愛する一面も披露しており、個性的なキャラクターがファンの支持を得ている。また、G-PLANTSは和彫りの刺青を持ち、独自のスタイルを持っている。DELTA9KIDは大麻関連の要素を持つユニークな名前の由来を持つことでも知られる。
元メンバーであるD BUBBLESは、過去の逮捕後に行方不明となり、その行動はファンに謎を残す結果となっている。
まとめ
舐達麻は、波乱万丈の歴史を持つHIP-HOPクルーであり、彼らの音楽は様々な試練を経ながらも進化している。独自の音楽性とメンバーの個性が融合した彼らの作品は、多くのリスナーに新しい体験を提供し続けている。これからも彼らの活動から目が離せない。