船江恒平

船江 恒平（ふなえ こうへい）

船江恒平は、将棋棋士であり、1987年4月27日に兵庫県加古川市で生まれました。彼は井上慶太九段の門下生として将棋の道を歩み始め、棋士番号は281です。兵庫県立加古川東高等学校を卒業し、若手棋士としての成長を続けています。

将棋との出会いと棋歴

船江は5歳の頃に祖父から将棋と囲碁を教えられ、当時は祖父に対する愛情から将棋に触れていました。彼が本格的に将棋に取り組み始めたのは、小学2年生の時に加古川将棋センターに入会したことです。1998年には第23回小学生将棋名人戦で準優勝し、若き才能を見せつけました。この大会に出場した選手たちの中には、後にプロ棋士となる者が多かったことも注目に値します。

その後、船江は青少年棋士として成長し、2006年度前期から三段リーグに参加。2010年度前期のリーグでは、14勝4敗を達成し、四段に昇格しました。これは数十年振りの特筆すべき成績でした。同じ年、加古川青流戦では決勝に進出し、地元開催の棋戦で初代優勝を果たしました。2012年には第2回電王戦のプロ側代表に選ばれ、将棋界における存在感をさらに高めました。

主要成績と戦績

船江は2011年度の第70期[[順位戦]]でC級2組に出場し、全勝という素晴らしい成績を収めました。これは22年ぶりの快挙で、五段昇段を果たしました。2013年には第2回将棋電王戦でコンピュータ将棋ソフト『ツツカナ』と対局し、その後リベンジマッチでも勝利を収めました。2018年度の順位戦では9勝1敗の成績ながら昇級を逃しましたが、才能と実力は依然として評価されています。

棋風と戦略

船江は自身の棋風について「居飛車党」と表現し、攻撃的なプレースタイルを好むと語っています。特に激しい戦いの中で、詰みのある局面では最短の勝利を目指す姿勢が特徴です。電王戦では「詰将棋の若大将」という異名を持ち、詰将棋の作者としても高く評価されています。高校在学中には看寿賞を受賞し、詰将棋解答選手権では全問正解者として優勝しました。

人物とプライベート

船江は囲碁にも興味を持っており、祖父から教わった影響で自身の棋力に関してアマチュア初段まで到達したと自称しています。また、2021年には公認会計士試験に合格し、専門分野としての道も開かれています。勉強と将棋を両立させる中で多忙な生活を送っています。将棋界において同じ井上一門の稲葉陽や菅井竜也といった棋士に大きな影響を受けていると語り、将棋棋士としての将来について意欲を見せています。

昇段履歴

• - 1998年09月: 6級で奨励会入会
• - 2002年03月: 初段昇級
• - 2005年02月: 二段昇級
• - 2006年02月: 三段リーグ参加
• - 2010年10月: 四段昇段
• - 2012年03月: 五段昇段
• - 2016年12月: 六段昇段
• - 2024年03月: 七段昇段予定

主な成績

• - 加古川青流戦 優勝（第1回=2011年）
• - 上州YAMADAチャレンジ杯 優勝（第1回=2016年）

船江恒平は、将棋界での活躍だけでなく、多彩な才能を持つ若手棋士として注目されています。今後の彼の活躍にも期待が高まります。

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