荻野正二

荻野正二のプロフィール

荻野正二（おぎの まさじ）は1970年1月8日生まれの元バレーボール選手であり、全日本代表としても活躍した著名なスポーツ選手です。福井県遠敷郡上中町で生まれた彼は、中学校では野球に取り組んでいましたが、身長が高いことから福井工業大学附属福井高等学校に推薦され、そこでバレーボールを始めました。監督の堀豊は、荻野に守備力を磨くように指導し、彼が息の長い選手に成長することを期待していました。

選手としてのキャリア

1988年にサントリーに入社後、荻野はその高いレシーブ能力とトス技術を活かし、1989年に全日本代表に選出されました。彼のデビューは代表チームにとって新たな力の追加となりました。荻野は1992年のバルセロナオリンピックに出場し、さらに1994年度から2006年度にかけて日本リーグ、Vリーグ、そしてプレミアリーグで7回の優勝に貢献しました。

また、2005年には全日本男子チームのキャプテンとして復帰し、チームの精神的支柱となりました。特に2008年の北京オリンピックの世界最終予選では、重要なマッチポイントでの勝利を遂げて、オリンピック出場を決定づけるスパイクを打ちました。彼は2009年11月に現役を引退することを表明し、2010年には母校の金井学園で特別コーチとして指導を始めました。

指導者としての歩み

引退後の荻野は、サントリーのヘッドコーチに就任し、2011年から指導を行いました。2013年にパオロ・モンタニャーニがサントリーの監督になると、荻野はヘッドコーチとしてサポートに回りました。さらには2014年にはVリーグの排球大使に任命され、スポーツ界での貢献を続けました。

2015年からはJOCスポーツ指導者海外研修員として1年間ブラジルに派遣され、国際的な経験を積ませました。その後、2017年には再びサントリーの監督に就任し、2020年に退任するまでチームを指導しました。退任後はサントリーのアンバサダーとしての役割を果たしていました。

韓国での挑戦

2023年にはサントリーを退職し、韓国のVリーグに所属する安山OK金融グループ・ウッメンの監督に就任しました。荻野は、そこでの指導を通じてチームを優勝に導くことと、アジアクラブ選手権で自身の育てたチームがサンバーズと対戦することを目指しています。彼はその指導理念として、チームのブロックとディフェンスを強化することに焦点を当て、KOVOカップでの初優勝を達成しました。

受賞歴と影響

荻野は日本リーグやVリーグで数々の受賞歴がある選手であり、サーブ賞やレシーブ賞をはじめ、ベスト6にも名を連ねています。また、彼は「桃太郎」というニックネームで親しまれることもあり、多くのファンに愛されてきました。荻野正二の技術、リーダーシップ、そして指導者としての経験は、多くの選手たちに影響を与え続けています。

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