袋井市森町広域行政組合

袋井市森町広域行政組合：地域住民の安全と生活を支える組織

袋井市森町広域行政組合は、静岡県袋井市と周智郡森町が共同で設立した一部事務組合です。両市町の住民生活の向上に貢献するため、複数の重要な行政事務を共同で運営しています。その業務範囲は、住民の安全と生活環境の維持に直結するものであり、地域社会において重要な役割を担っています。

組合の主な業務

この組合の主な業務は、次の4つに大別されます。

1. 常備消防: 市民の生命と財産を守るため、消防活動の企画、実施、管理を行います。高度な消防設備と訓練を受けた職員を擁し、迅速かつ的確な対応に努めています。
2. し尿処理: 地域住民の衛生環境維持のため、し尿処理施設の設置、管理、運営を行います。効率的な処理システムと環境への配慮を両立させ、快適な生活環境の確保に貢献しています。
3. ごみ処理: 適切なごみ処理を通して、地域環境の保全に貢献しています。ごみ処理施設の設置、管理、運営を行い、資源の有効活用や環境負荷の低減にも取り組んでいます。
4. 火葬場運営: 火葬場の設置、管理、運営を通じて、円滑な葬儀の施行を支援しています。故人の尊厳を重んじ、遺族の心情に配慮した丁寧な対応を心がけています。

組合の組織構成

組合の意思決定機関である組合議会は、袋井市から10名、森町から4名、計14名の議員で構成されています。執行機関は、管理者（袋井市長）、副管理者（森町長及び袋井市副市長）、会計管理者（袋井市会計管理者）、監査委員2名から成り、効率的な行政運営を推進しています。

消防本部と設備

組合は、高度な消防設備を備えた消防本部を運営しています。2018年12月31日現在、普通消防ポンプ自動車3台、水槽付消防ポンプ自動車4台、化学消防自動車1台、ブーム付消防ポンプ自動車1台、救急自動車5台など、多様な消防車両を保有しています。これ以外にも、救助工作車、水槽車、指令車、査察車、連絡車、広報車、現場本部車、支援車、資機材運搬車など、合計20台以上の車両が、迅速な消防活動に貢献しています。

組合の沿革

袋井市森町広域行政組合の歴史は古く、1963年の袋井市消防本部の設置に始まります。その後、1971年には森町と浅羽町を加えた1市2町による消防組合が発足し、1972年には森分署と浅羽分署が設置されました。1994年には浅羽分署の新庁舎が完成、移転し、2000年には複数の組合が統合され、現在の袋井市森町浅羽町広域行政組合が発足しました。2005年には袋井市と浅羽町の合併に伴い、現在の名称に変更されました。長年にわたり、地域住民の安全と生活環境の向上に貢献してきた歴史があります。

組織と運営

組合の組織は、本部（総務課、警防課、予防課）と消防署から構成されています。各課は、それぞれの専門性を活かし、効率的かつ効果的な業務運営に努めています。

まとめ

袋井市森町広域行政組合は、消防、ごみ処理、し尿処理、火葬場運営など、多岐にわたる行政サービスを提供することで、地域住民の生活の質向上に貢献しています。今後も、住民ニーズを的確に捉え、安全で快適な地域社会づくりを目指していくことが期待されます。この組合の活動は、地方自治体の連携による効率的な行政運営の好例と言えるでしょう。

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