記伊孝

記伊 孝 - 日本の漫画家

記伊孝（きい たかし）は、神奈川県出身の漫画家であり、日本の漫画界で多岐にわたって活動しています。彼のキャリアは、主に講談社の漫画雑誌から始まりましたが、現在はKindleを通じて個人出版へとシフトしています。代表作には、先駆的なストーリーテリングが特徴の『犯罪交渉人峰岸英太郎』や、インディーズから商業出版に至った『アニウッド大通り』などがあります。

経歴

記伊は1993年、18歳の時に講談社の「マガジンFRESH」にて漫画家デビューを果たしました。続く1997年には、広告学校大賞を受賞し、その才能が認められます。1998年には、スタジオジブリの「東小金井村塾」に参加し、著名な宮崎駿監督の指導を受けながら演出技術を学びました。

2001年には「別冊ヤングマガジン」で『犯罪交渉人峰岸英太郎』の連載が開始され、この作品は後に全5巻として刊行されました。2009年からは「別冊少年マガジン」の創刊号から『天使のトビト』が連載され、これもまた全1巻としてまとめられました。

2012年には自身の体験を基にした『アニウッド大通り』の第一話を「pixiv」に初投稿し、さらに2013年には加筆版を「ニコニコ静画」に公開。その後、Kindle版が発売されました。同年9月には、「Jコミ」にて『犯罪交渉人・峰岸英太郎』が公開されました。

2014年には『アニウッド大通り』が書籍化され、逞しい作家としての一歩を踏み出します。2017年からは「インクリング・アリス」の連載がスタートし、さらに多様な作品を世に送り出しています。

作品リスト

• - 犯罪交渉人 峰岸英太郎 (講談社「別冊ヤングマガジン」2001年第14号 - 2006年第13号、全5巻)
• - 天使のトビト (講談社「別冊少年マガジン」2009年10月号 - 2010年5月号、全1巻)
• - アニウッド大通り

- Web連載（「pixiv」、「ニコニコ静画」）
- 単行本（「星海社COMICS」2014年9月 - 既刊3巻）
- Kindle版（全13巻）

• - 舞浜さんと邪悪な女王 （Twitter連載）
• - インクリング・アリス （全11巻）
• - 巨匠と過ごす夏: 宮崎駿と13人の塾生 前編 （Kindle版）

挿絵・イラスト

記伊孝は、その他にも多くの著作に挿絵やイラストを提供しています。たとえば、定金伸治著『四方世界の王』の表紙イラストや挿絵は、講談社BOXから刊行され、既刊6巻に及びます。また、前田尋之著の著作の表紙イラストも手掛けています。

結論

記伊孝は、独自の視点とストーリーテリング技術で、多くの読者の心を掴んできました。彼の作品は日本の漫画文化に影響を与え続け、今後の活動にも大いに期待が寄せられています。また、Kindleを利用した個人出版の動きは、新しい形の漫画配信の可能性を示唆しています。今後も記伊の新たな作品がどのように展開されるのか、楽しみです。

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