越智忍

越智 忍（おち しのぶ）

越智忍は、1957年8月16日生まれの日本の政治家で、愛媛県議会議員を8期務めた経験を持ち、さらに今治市長を1期務めた経歴があります。彼の政治キャリアは、地域社会や行財政改革に深く根ざしています。

経歴

越智は日本大学を中退し、政治の世界に進む道を選びました。母方の祖父は元衆議院議員の井原岸高であり、彼の秘書を務めることで、政治の実情を学びました。1987年に29歳で愛媛県議会議員に初当選、その後5回連続で当選を果たしました。議会内では副議長や自由民主党愛媛県連合会の重要な役職を歴任し、2004年には最年少の議長に選ばれるなど、彼の影響力は着実に増していきました。

今治市長としての活動

彼は愛媛県議会議員を卒業した後、2005年に合併後の新・今治市の市長選挙に立候補しました。それまでの今治市長、繁信順一が体調不良により不出馬を決定し、越智は市長選に名乗りを上げました。この選挙は保守系の人材が複数名出馬し、非常に競争が激しかったため、越智は行財政改革と若さを強調して戦いました。彼は加戸守行愛媛県知事や村上誠一郎大臣からの支持を受け、見事初当選を果たしました。

市長としては、今治新都市開発プロジェクトにおいて「見直し」を掲げ、市民の意見を聴取するためのアンケートを実施しました。しかし、企業の立地促進や市民負担の軽減を図る一方で、中心市街地の活性化に課題を抱え、批判もありました。彼は2009年の市長選に再出馬しましたが、元県議会議員の菅良二に敗れ、再選を逃しました。

県議会議員に復帰

その後、2011年には愛媛県議会議員選挙に今治市・越智郡選挙区から立候補し、2位で当選しました。この選挙後は院内会派「維新の会」に所属し、2012年には新たな政治団体「愛媛維新の会」を設立しました。これによって、地域の声をより反映した政策形成を目指しました。

人物像

越智は三世政治家であり、家族に政治家が多いという背景を持ちます。彼の父・越智正は元大西町長で、家系的に政治に薫陶を受けた環境に育っています。趣味はパソコンや自動車に関心を持っており、特に政治や行政についての研究意欲を強く持っています。県議会議員当時には愛媛大学法文学部の4年生でもあり、専門的な学識を背景にした政治活動を志向しています。

越智忍は愛媛県内での長年の経験と、民意を反映する姿勢で、多くの支持を集める政治家として知られています。今後の彼の活動にも注目が集まります。

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