農山漁村文化協会

一般社団法人農山漁村文化協会について

一般社団法人農山漁村文化協会（略称：農文協）は、1940年に設立された日本の出版社であり、主に農業、健康、教育などのテーマに関連する書籍や雑誌、映像作品を幅広く出版しています。設立当初は農林水産省の所管下にありましたが、公益法人制度改革を経て、2013年に一般社団法人に移行しました。初代の会長は有馬頼寧伯爵が務めました。

主な出版物

農文協の出版物には、認知度の高い雑誌や全集、絵本、映像作品などが含まれています。代表的な雑誌には、月刊の「現代農業」、季刊の「うかたま」や「地域」があります。これらの雑誌は、農業に従事する人々や、食文化に興味を持つ読者にとって貴重な情報源となっています。

また、多くの全集も発刊しており、特に「日本農書全集」や「日本の食生活全集」などは、農業や食文化の歴史を深く掘り下げた内容が評価されています。これらの全集は、農業や食に携わる研究者や愛好者にとって欠かせない資料となっています。

絵本と教育

農文協は児童向けの絵本にも力を入れており、「かこさとしのたべもの絵本」や、「ふるさとを見直す絵本」など、地域や食文化に関するテーマを扱った作品が多数あります。これらの絵本は、子どもたちに農業や食への理解を深める手助けをしています。特に「そだててあそぼう」シリーズは、子どもたちが実際に農作物を育てる楽しみを学べる内容で高い評価を得ています。

映像作品とその他の教材

映像作品としては、農作業の実践技術を紹介するDVDシリーズが存在し、特に「サトちゃんのイナ作作業名人になる！」は、多くの農業従事者にとって役立つ実践的な教材になっています。

さらに、農文協は食農教育ネットワークを通じて、地域に根ざした食育活動を推進しており、農業に関する教育ファーム事業も展開しています。これにより、次世代の農業を支える人材育成にも貢献しています。

まとめ

一般社団法人農山漁村文化協会は、農業と食文化の振興に寄与する多様な出版物を提供し、地域資源の活用を図る団体です。これにより、農業の持続可能な発展や食文化の伝承が求められる現代において重要な役割を果たしています。これからも、農文協の取組みが日本の農山漁村を支える力となることが期待されます。

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