金沢マラソン

金沢マラソンの概要

金沢マラソンは、2015年から石川県金沢市で開催される市民参加型の長距離走（市民マラソン）大会です。この大会は北陸新幹線の金沢開業に合わせて初めて行われ、毎年多くのランナーが参加しています。フルマラソンの定員は、今までの12,000人から2018年で15,000人へと増加し、2023年には13,000人に設定されています。

イベントの特徴

このマラソン大会の魅力の一つは、コース中で金沢市内の観光名所を巡ることです。具体的には、歴史的な名所や美しい公園が走路に含まれ、参加者は金沢の文化に触れながら走ることができます。エイドステーションでは和菓子や金沢カレーといった地元の特産品が提供され、地元を味わいながらのマラソンは他では味わえない貴重な体験です。

完走したランナーには、金沢美術工芸大学のデザインによるメダルが授与されます。これにより、参加者は達成感とともに旅行の思い出を手に入れることができます。

歴史的な開催日

初回の金沢マラソンは2015年11月15日に開催され、2016年以降は毎年１０月に行われています。ただし、2020年の第6回大会は新型コロナウイルスの影響で中止となりました。この大会は、隣県の富山県富山市で行われる富山マラソンと同日に開催されるため、両大会の参加者が両県を行き来する光景も見られます。

コースの詳細

フルマラソンのコースは、約60メートルの最高標高地点を含む７つのテーマゾーンに分けられています。スタート地点は広坂通りで、続いて兼六園や金沢駅周辺を通り、各所で折り返し地点があります。制限時間は7時間で、初心者や観光を楽しみながらランニングしたい参加者にとって優しい設計になっています。

大会受付は事前に行われ、当日には開かれないため、参加者は遅れずに必要な手続きを済ませることが求められます。

運営体制

大会は金沢マラソン組織委員会が主催しており、こちらには石川県、金沢市、北國新聞社、石川陸上競技協会が参加しています。また、著名なアドバイザーやサポーターが携わっており、様々な分野からの支援が得られています。

過去には松井秀喜や松本薫などの著名人が大会のアンバサダーとして参加しており、その魅力を広めてきました。公式応援リーダーとして、ほくりくアイドル部が活躍し、参加者の士気を高めています。

経済効果・地域振興

大会は地域振興にも寄与しており、金沢市内の銭湯では「ランナーズ銭湯」という企画を導入し、マラソン参加者にサービスを提供しています。また、過去に実施された経済効果の試算によると、2016年には約20億6千万円、2019年には約22億6000万円の経済波及効果が見込まれています。

このように、金沢マラソンはスポーツイベントとしての魅力だけでなく、地域文化や経済に対する貢献も大きい大会となっています。市民が参加できる環境が整っているため、毎年多くの人々が楽しみにしているイベントなのです。

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