鈴木央

鈴木央（すずき なかば）

日本の漫画家、鈴木央（すずき なかば）は、1977年2月8日、福島県須賀川市に生まれました。愛称は「ばっちょ」。

経歴

1994年、『Revenge』でホップ☆ステップ賞佳作を受賞し、漫画家としてデビュー。
1998年、『週刊少年ジャンプ』にて『ライジングインパクト』で連載デビューを果たします。同作は一時打ち切りとなるも、読者の要望に応え連載再開という異例の展開をたどりました。

その後も『Ultra Red』、『僕と君の間に』、『ブリザードアクセル』、『金剛番長』と、様々な雑誌で連載作品を発表。2012年からは『週刊少年マガジン』で『七つの大罪』を連載し、2015年には同作で第39回講談社漫画賞・少年部門を受賞しました。

2021年からは、『七つの大罪』の続編となる『黙示録の四騎士』を『週刊少年マガジン』にて連載開始。2024年にはデビュー作である『ライジングインパクト』がアニメ化され、Netflixで配信されています。

作風

鈴木央の作風は、格闘技好きから来る熱い線、趣味の少女漫画に影響を受けた繊細な画風、そしてファンタジー風の背景が特徴です。初期の作品は中世ヨーロッパ的な世界観のファンタジー漫画が多く、初連載の『ライジングインパクト』はゴルフをテーマにしたスポーツ漫画でありながら、『アーサー王物語』から多くのキャラクター名が取られています。

『金剛番長』は当初ファンタジー漫画として企画が進められていましたが、打ち合わせ中に挙がった「番長漫画」のアイデアが採用され、現在の形となりました。連載作品の中でファンタジーを扱ったのは『僕と君の間に』と『七つの大罪』で、純粋なファンタジー漫画は『僕と君の間に』のみとなっています。

速筆

『週刊少年ジャンプ』時代は誌内でも有数の速筆家として知られ、原稿を落とすことはなく、週2日の休みを確保していました。『ライジングインパクト』連載初期はアシスタントを使わず1人で執筆していましたが、仕事量の増加に伴い、小学校時代からの幼馴染である女性をアシスタントとして迎えました。後にその女性と結婚しています。

『週刊少年マガジン』に移籍後も、同世代の真島ヒロなどと並び、速筆家として知られています。『七つの大罪』はコミックス第1巻発売から2か月に1巻のペースで刊行され続けました。現在でもアシスタントに任せるのはトーンやベタ塗りなどの処理のみで、キャラクターや背景は本人が執筆しています。

連載誌

『Ultra Red』の打ち切り最終回では、背景の群衆の1人の服に「BYE BYE JUMP」というメッセージを忍ばせていました。その後、『週刊少年ジャンプ』から『ウルトラジャンプ』を経て、『週刊少年サンデー』に移籍。『金剛番長』終了後は小学館以外の雑誌にも作品を掲載し、2011年には『週刊少年チャンピオン』と『週刊少年マガジン』に読み切りを、さらに2012年にはそれぞれに連載作品を掲載。これにより、日本で発行されていた4つの週刊少年漫画誌全てに連載作品を掲載した漫画家の一人となりました。

代表作品

ライジングインパクト
七つの大罪
* 黙示録の四騎士

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