鈴木芳彦

鈴木芳彦：格闘技への情熱を貫くアナウンサー

1979年4月30日生まれの鈴木芳彦氏は、日本のフリーアナウンサーとして、その名を広く知られています。幼少期からプロレスや格闘技に親しみ、高校時代には格闘技の実況アナウンサーを夢見るようになりました。

ニッポン放送時代からフジテレビへの転籍

慶應義塾大学商学部卒業後、2003年にニッポン放送に入社。新人時代から『B'zのオールナイトニッポン』でのB'zへの単独インタビューなど、幅広い番組を担当しました。「オールナイトニッポンR」では、社会現象となっていた「NEET」をテーマにした番組のパーソナリティを務めるなど、その活動は多岐に渡りました。

2006年、ニッポン放送の再編を機に、かねてからの夢であった格闘技実況への強い思いから、フジテレビへ転籍。しかし、フジテレビでのPRIDE中継終了という挫折を経験します。

フジテレビでの10年間とRIZINとの出会い

その後、フジテレビでは野球、フィギュアスケート、体操、柔道、陸上など、実に20種類ものスポーツ中継を実況。多様なスポーツへの対応力を磨いていきました。転機となったのは、2015年のRIZIN旗揚げです。長年の夢であった格闘技中継、それも総合格闘技への関与が叶い、旗揚げ大会からRIZINの実況を担当することになりました。

『那須川天心 vs. 堀口恭司』や『フロイド・メイウェザー・ジュニア vs. 那須川天心』など、数々のビッグマッチの実況を通じて、その存在感を高めていきます。

eスポーツ実況への挑戦とフリー転身

フジテレビONEの番組『いいすぽ!』では、局アナ初となるeスポーツ実況を担当。さらに、バラエティ番組のナレーションや対決コーナーの実況も手掛け、活動の幅を広げていきました。

2022年、フジテレビにおける格闘技中継が終了したことを受け、RIZINの実況を続けるため、同年にフジテレビを退社。フリーアナウンサーとして独立しました。この決断は、SNS上で多くのファンから支持され、大きな話題となりました。フリー転身後も、RIZINを中心にDEEP、シュートボクシングなど様々な格闘技中継の実況、そしてフジテレビ時代から続けているeスポーツ実況など、多方面で活躍しています。

格闘技実況への情熱と独特の実況スタイル

鈴木氏の実況スタイルは、一般的なスポーツ中継とは一線を画します。オーソドックスな実況と、格闘技中継における過激で派手な実況を使い分け、そのギャップも魅力の一つです。

RIZINだけでなく、他のMMA団体やキックボクシングなどの大会も常にチェックし、格闘技への深い愛情と知識を武器に、視聴者に興奮と感動を届け続けています。オリンピックの格闘技種目についても、総合格闘技への進出の可能性という観点から注目しているなど、その視点も独特です。

今後の展望

フリーアナウンサーとして、RIZIN専属アナウンサーとして、そして様々なスポーツ、eスポーツの実況者として、鈴木芳彦氏の活躍は今後も目が離せません。格闘技への情熱を胸に、独自のスタイルで視聴者を魅了し続けることでしょう。

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