鎌倉市議会

鎌倉市議会：市民の声を反映する地方議会

鎌倉市議会は、神奈川県鎌倉市に設置された地方議会です。市民の代表として、市の行政運営を監視し、政策決定に関わる重要な役割を担っています。26人の議員によって構成され、4年間の任期で活動しています。任期満了前に議会が解散される場合もあります。

議会の構成と運営

鎌倉市議会は、市全体を1選挙区とする大選挙区制（単記非移譲式）を採用しています。これは、有権者が1人につき1人の候補者に投票する制度です。

議長と副議長は、議員の中から選出され、議会の運営を担います。令和5年度現在、議長は池田実氏（夢みらい鎌倉）、副議長は森功一氏（自民党・無所属の会）が務めています。

鎌倉市議会では、女性議員の比率が高いことが特徴です。内閣府の資料によると、令和元年12月31日時点での女性参画率は37.5％（9名/24名）でした。これは全国平均と比較して高い数値であり、女性の視点を取り入れた政策立案に繋がっていると考えられます。

議会の運営は、年間4回の定例会（2月、6月、9月、12月）と必要に応じた臨時会で行われます。2月定例会では、市長から提出される新年度予算に関する審議が中心となります。各会派の代表者による代表質問では、新年度予算と市の施策について、詳細な議論が行われます。9月定例会では、前年度の決算認定に関する審議が行われます。

定例会の流れは、一般質問、議案の提出と説明、質疑応答、委員会付託、委員会審査、委員長報告、質疑討論、そして採決という手順で行われます。

議会改革と委員会

鎌倉市議会は、議会改革にも積極的に取り組んでいます。2015年には議会基本条例を施行し、行政からの反問権の導入や議員間の自由討議の場を設けるなど、議会運営の透明性と効率性を向上させました。また、住民参加促進のための議会報告会も開催されています。

委員会は、議案や請願・陳情などを審査するために設置されています。令和3年4月1日には、市の機構改革に合わせ、委員会条例が改正され、常任委員会の所管事項や名称に変更がありました。「教育こどもみらい常任委員会」は「教育福祉常任委員会」、「観光厚生常任委員会」は「市民環境常任委員会」へと改称されました。現在、4つの常任委員会が設置されています。

議員報酬と政務活動費

鎌倉市議会議員の報酬、費用弁償、期末手当は、「鎌倉市議会議員の議員報酬、費用弁償及び期末手当に関する条例」で定められています。

政務活動費は、「鎌倉市議会政務活動費の交付に関する条例」に基づき、会派（2人以上の議員で構成）に交付されます。1人当たり5万円を上限とし、年度末に一括交付されます。残余額は市に戻されます。また、公務災害補償についても、地方公務員災害補償法に基づいて規定されています。出張旅費などの費用弁償制度も整備されています。

選挙とその他

議員の選出は、一般選挙によって行われます。任期途中で欠員が生じた場合は、補欠選挙が行われます。

鎌倉市議会は、市民の代表として、市民生活の向上に貢献するため、今後も活動を続けていくでしょう。

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