香取薫

香取薫

香取薫（1962年生まれ）は、日本のインド料理、スパイス料理、そしてアーユルヴェーダ料理の研究家として知られています。有限会社食スタイルスタジオの代表取締役を務める傍ら、日本アーユルヴェーダ学会の評議員、日本香辛料研究会の会員としても活動しています。旧姓は矢内薫。夫は脚本家の金子二郎です。

略歴

東京都で生まれた香取氏は、1985年にインド共和国オリッサ州のボランティアキャンプに参加したことがきっかけで、インド料理の魅力に深く惹き込まれました。その後、独自のルートでインド各地の家庭を訪問し、現地の主婦たちから本場の家庭料理を学びました。彼女の指導を受けたインストラクターは30人を超え、20人以上のカレー店主や料理家が育っています。

1992年には、料理教室「キッチンスタジオ ペイズリー」を開設し、2001年には有限会社食スタイルスタジオを設立して代表取締役に就任しました。2010年にはスリランカ料理コースを開設し、2013年にはアーユルヴェーダクッキングコースもスタート。2013年7月から9月には、「キユーピー3分クッキング」の土曜日レギュラーとして出演するなど、メディアでも活躍しています。

ポリシー

香取薫の料理教室では、以下のポリシーを重視しています。

スパイスをもっと気軽に活用すること（日本の気候と国民の味覚に合わせた形で）
環境に配慮すること
安心できる食材を使用すること

これらのポリシーは、彼女の料理に対する真摯な姿勢を表しています。

著書

香取薫は多数の著書を出版しており、その一部を紹介します。

『インドごはん』（出帆新社、2005年）
『うまい、カレー。』（ナツメ社、2008年）
『たった5つのスパイスで！インド家庭料理「カレーとサブジ」』（マーブルトロン、2008年）
『チャラカの食卓—二千年前のインド料理』（伊藤武と共著、出帆新社、2008年）
『ストックペーストカレー』（マーブルトロン、2009年）
『家庭で作る本格インド料理』（マーブルトロン、2010年）
『アーユルヴェーダ・カフェ』（上馬塲和夫著、香取薫料理、地球丸、2010年）
『5つのスパイスで作れる！はじめてのインド家庭料理』（講談社、2012年）
『家庭で作れるスリランカのカレーとスパイス料理』（河出書房新社、2012年）
『ひとりカレー』（幹書房、2012年）
『アーユルヴェーダ食事法』（佐藤真紀子共著、2012年）
『家庭で作れる南インドのカレーとスパイス料理』（河出房新社、2015年）
『インドのお母さんに学ぶ健康ごはん』（講談社、2016年）
『アーユルヴェーダ健美食』（径書房、2018年）
『薫るスパイスレシピ』（山と渓谷社、2020年）
『本格カレーとビリヤニ 最速レシピ』（主婦と生活社、2021年）

これらの著書を通じて、香取薫は日本の家庭に本格的なインド料理やスパイスの知識を広め、食文化の豊かさに貢献しています。

外部リンク

キッチンスタジオ ペイズリー
インド料理研究家 香取薫 日記
【料理サプリ】香取薫のレシピ

もう一度検索