高橋ヨシキ

高橋 ヨシキ

高橋ヨシキ（たかはし よしき、1969年7月4日生まれ）は、東京都新宿区で生まれ育ったアート・ディレクター、映画ライター、デザイナー、映画監督、そして悪魔崇拝者として知られています。彼の幅広い活動は、映画やアート、デザインの分野での独特な視点を持ち、その影響力を発揮しています。

来歴

高橋のキャリアは、暁星高校時代にホラー映画雑誌『VZONE』でのアルバイトから始まりました。その後、彼は早稲田大学第一文学部で西洋哲学を学びますが、卒業に至ることはありませんでした。中退後、CMプランナーや広告会社での勤務を経て、1995年からはフリーランスのライターおよびデザイナーとして活躍しています。彼は『マーダー・ライド・ショー』や『石井輝男BOX』、さらにはインディーズレコードレーベル「殺害塩化ビニール」においてQP-CRAZYのCDジャケットなど、数々の作品を手がけています。

また、映画雑誌『映画秘宝』ではアートディレクターを務め、読書投稿コーナーを担当しています。更に、2007年からは『映画秘宝』内の特集マガジン『DEVIL PRESS』の編集や執筆にも従事。2010年には、園子温監督との共同脚本による映画『冷たい熱帯魚』がファンタスティック・フェストで脚本賞を受賞しました。

2021年には、『映画秘宝』からの引退を発表し、同年6月には仲間の柳下毅一郎やてらさわホークとともにYouTubeチャンネル『BLACKHOLE』を設立。自身のチャンネル『高橋ヨシキのクレイジー・カルチャーTV』も開設しています。2022年には自身初の劇場用長編映画『激怒』を監督し、その新たな一歩を踏み出しました。

人物・エピソード

高橋は「女囚もの」や「ナチス拷問もの」といった特定のジャンル映画の愛好家であり、自身のホームページでは「バカヨシキ所長」と名乗っています。また、彼は「東雲会」と呼ばれるイベントを新宿ロフトプラスワンで定期的に開催し、特定の映画のシーンを流すことが恒例となっています。

1997年には映画『オーガズモ』の日本版ポスターを手掛け、その後映画ポスターデザインにも進出。2001年にはアニメ『サウス・パーク』に関する著書『公式版 サウスパーク・コンプリート・ガイド』を出版し、著作権に厳しいコメディ・セントラルからの公認を得ました。

さらに、2003年には『キル・ビル』に関するコラージュ作品を発表し、クエンティン・タランティーノ監督に注目されることとなります。彼のデザインした非公式ポスターはタランティーノの自宅にも飾られているという話もあります。

高橋は英語とフランス語を流暢に操り、インタビューに通訳を介さず応じることも可能な彼は、サタニストであることを明言しています。映画『ヤッターマン』のロゴとポスターのデザインも手掛けており、その多才さは多岐にわたります。

家族

高橋の父は東京大学や国際基督教大学で教鞭をとった生物学者の高橋景一で、彼が8ミリ映画の編集に苦労していた際にはスプライサーをプレゼントしてくれました。元妻は元モデルのナイトウミノワであり、現在の妻はイラストレーターのUtomaruです。

ジャケットデザイン

高橋は様々なDVDやCDのジャケットデザインにも携わっており、いくつかの作品を以下に示します。

• - DVD: マーダー・ライド・ショー、石井輝男BOX、ヤコペッティBOX
• - CD: 悪魔の毒々新録ワースト、タンク山の動物園、平成暗イ死ス、など。

著書と映画

高橋の著書は多岐にわたり、『公式版 サウスパーク コンプリート・ガイド』や『嫌オタク流』などが含まれます。また、映画作品としては『冷たい熱帯魚』や『激怒』などがあり、数々の映画において彼のデザインが採用されています。

高橋ヨシキは、映画やアートを通じて独自の視点を提供し続け、私たちに新たな経験をもたらしている重要なクリエイターであると言えます。

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