高橋杉雄

高橋杉雄 (たかはし すぎお)

基本情報

高橋杉雄は、1972年8月15日生まれの日本の国際安全保障研究者であり、現在は防衛省防衛研究所政策研究部で防衛政策研究室長として活動しています。また、彼は防衛政策局の戦略企画参事官も務めています。専門分野は国際安全保障、現代軍事戦略論、核抑止論、そして日米関係論です。

学歴と経歴

高橋は1985年に筑波大学附属小学校を卒業し、1991年には筑波大学附属中学校・高等学校を卒業します。その後、1995年に早稲田大学政治経済学部政治学科を卒業し、1997年には早稲田大学院政治経済研究科で政治学修士号を取得します。同年に防衛省防衛研究所に入所し、2006年にはジョージ・ワシントン大学コロンビアンスクールで再度政治学修士号を取得しました。

防衛省内では、防衛政策局の防衛政策課の戦略企画室での勤務や、防衛研究所の助手、政策シミュレーション室長などを歴任し、2020年には政策研究部内部の防衛政策研究室長に就任しました。彼は2022年のロシアのウクライナ侵攻後、報道番組や出版物、YouTubeなどを通じてこの情勢についての解説を行ない、日本の安全保障政策に関する議論にも積極的に参加してきました。しかし、2023年8月に異動となり、防衛政策課の防衛戦略首席調整官を兼任することで、メディアへの安全保障関連の発言が制限されることとなりました。

彼は2024年7月に防衛政策局戦略企画参事官に就任予定で、併せて防衛研究所の政策研究部防衛政策研究室長も続けることになります。

人物

高橋は2022年のロシアのウクライナ侵攻の際、解説時にウクライナを象徴する青いシャツと黄色のネクタイを組み合わせたスーツを着用することが特徴です。趣味としてはラグビーとサッカーがあり、特に川崎フロンターレのホームゲームや日本代表の公式戦を生で観戦するほどのファンです。また、アイスクリスタルというフィギュアスケートのファンクラブに15年以上も所属しているほどの熱心なフィギュアスケートの愛好者です。

スイーツにも目がなく、特にベリー系が好きでブルーベリージャムを自作しては、その過程をTwitterに投稿しています。

著書・訳書

高橋は多くの著書や訳書を持ち、代表的なものには以下が含まれます。

• - 『戦争の本質と軍事力の諸相』（2004年、共著）
• - 『アメリカの対外関与:アイデンティティとパワー』（2005年、共訳）
• - 『「核の忘却」の終わり: 核兵器復権の時代』（2019年、共編）
• - 『新たなミサイル軍拡競争と日本の防衛』（2020年、共編著）
• - 『ウクライナ戦争と激変する国際秩序』（2022年、共著）
• - 『現代戦略論』（2022年、著書）
• - 『日本で軍事を語るということ―軍事分析入門』（2023年、著書）
• - 『日本人が知っておくべき 自衛隊と国防のこと』（2023年、著書）

彼の研究や活動は、日本の安全保障や防衛政策において重要な影響を与え続けています。

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