魔法の少尉ブラスターマリ

魔法の少尉ブラスターマリ

『魔法の少尉ブラスターマリ』は池田恵が描いた、ガンダムシリーズの漫画作品です。この作品は、サイバーコミックスの8号から17号まで連載されており、全8話が収められています。1990年にバンダイ出版課から刊行された後、原稿紛失事件を経て、2004年にはメディアワークスの電撃コミックスから復刻されました。この作品は、オリジナルとなる「機動戦士ガンダム」の宇宙世紀という設定を巧みに取り入れながら、まったく異なる魔法少女のストーリーとして展開されており、パロディ作品の名作として位置付けられています。

あらすじ

物語は、ジオン公国にあるコロニーを舞台に進行します。主人公は、ジオン第六小学校に通う5年生の少女、マリコ・スターマインです。彼女は母親がいない家庭の一員として、日常の家事や兄弟の世話をしっかりとこなす、非常に献身的なくらしを送っていました。ある日、マリコは白馬に乗った謎の人物、赤い彗星の少年に出会い、魔法のふとん叩きを手に入れます。この不思議なアイテムを駆使し、彼女は危機が迫るコロニーを守るため、「魔法の少尉ブラスターマリ」として変身する能力を得るのです。

変身後のマリコは、無敵の存在としてさまざまな敵と戦うことになります。彼女が操るメカは、旧ザクを元にした「1日ザク」と名付けられ、これを駆使して連邦軍の軍勢、特にジムやボールと戦う姿が描かれています。その戦闘では、彼女の持つ能力が如何なく発揮され、驚異的な強さを見せつけることになります。

登場人物

マリコ・スターマイン

主人公であり、ジオン第6小学校の5年生。家事全般を任されているが、奇跡的に赤い彗星の少年から与えられた魔法のふとん叩きを使って、魔法の少尉・ブラスターマリに変身する特別な能力を持っています。彼女の成長や戦いを通じて、自己を発見していく様子が描かれます。

マイケル・スターマイン

マリコの父親であり、ジオン軍に所属する軍人です。家族思いであり、子供たちを守るために日々努力しています。

バン・スターマイン、ダイ・スターマイン

マリコの弟たちであり、その名前はバンダイに由来しています。二人はマリコのことを支え、時には彼女の冒険に巻き込まれます。

このように『魔法の少尉ブラスターマリ』は、ガンダムの世界観を背景に置きつつ、新しい風を吹き込んでいる作品であり、パロディという独特な表現を声高に示しています。作品の魅力は、個性的なキャラクターたちと、そのキャラクターを通じて描かれる成長の物語にあります。

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