魔界戦記ディスガイア2

概要

『魔界戦記ディスガイア2』は、2006年2月23日に日本一ソフトウェアからリリースされたPlayStation 2向けのシミュレーションRPGです。本作は「魔界戦記ディスガイア」シリーズの2作目にあたりますが、前作との直接のストーリー関連はありません。独特なキャラクター设计は原田たけひとによるもので、ゲストイラストレーターにはtoi8が参加しています。

このゲームは「史上最凶やり過ぎSRPG」というジャンル名を持ち、裁判システムやタワー攻撃などの新しい要素が加えられています。ゲーム発売に先駆けて、文学雑誌『電撃「マ）王」』で漫画版も連載され、2005年12月号から2008年9月号まで続きました。また、2007年には廉価版も発売されています。

北米ではNIS America、欧州ではKOEI LIMITEDが販売を手掛けました。さらに、2009年にはPlayStation Portable版『魔界戦記ディスガイア2 PORTABLE』が登場し、翌年にはダウンロード版も発売。それに続いて、2011年には『魔界戦記ディスガイア2 PORTABLE PSP the Best』も市場に出回りました。

ストーリー

物語は、転生した魔王ゼノンが新たな生を得るところから始まります。ゼノンを恨む悪魔が、彼の新たな姿を攫いその力を封じることで、ゼノンの名をかたることになります。こうして呪われた住民たちは記憶と良心を奪われ、物語は悪循環に陥ります。

主人公のアデルは、家族を元に戻すため、ママにゼノンを召喚してもらいますが、思わずロザリンドが召喚されます。ゼノンを追う旅に出たアデルとロザリンドは、様々な出会いや戦闘を経て、最終的にゼノンに立ち向かうことになります。アデルたちの無計画な探し物はトラブルを引き起こし、ゼノンとの闘いへとつながります。

センションタワーの武闘会に参加したアデルは、そこでゼノンに出会い対決するも敗北。その後、エトナという魔神が現れ、ゼノンとの戦いに加わります。アデルたちは、エトナの戦闘の隙を利用してホルルト村へと帰還するものの、ゼノンは復活しさらに物語が複雑になります。

最終的に、アデルとロザリンドの協力でゼノンを倒すクライマックスが待ち構えています。心の葛藤を抱えながら成長していくキャラクターたちが描かれ、彼らの真実や絆が物語の核心となっていきます。

主なキャラクター

• - アデル: 本作の主人公であり、家族を救うために戦う17歳の熱血漢。彼の直情型の性格は、仲間や敵との絡みを面白くしています。
• - ロザリンド: 魔王ゼノンの娘。彼女の正体は後に明らかになりますが、周囲に過保護に育てられた結果、世間知らずの高飛車な性格となっています。
• - 魔神エトナ: 自身も過去に魔王ゼノンを追い求めてきたキャラクター。彼女の強さとそのストーリーは本作に新たな色をもたらしました。
• - ちなみに、アデルの幼い兄弟たちもストーリーに絡んできて、彼らの成長や葛藤も描かれています。

システム

前作とは異なる新要素が盛り込まれています。レベル上限が9999に設定され、アイテムに関する新しいシステムや特殊能力が追加されており、プレイヤーは多様な戦略が求められます。たとえば、タワー攻撃は味方を持ち上げて一斉攻撃を行う仕組みです。また、ゼノンの呪いを解く様々な裁判を行うシステムも魅力の一つです。

関連作品

本作には小説版や漫画版もあります。これらはゲームのストーリーを補完したり、異なる視点を提供しています。コミックス版は受け手に新たな視点を与えることで、ゲームの深みを増しています。

このように『魔界戦記ディスガイア2』は、壮大なストーリー、興味深いキャラクター、新たなシステムが挙げられ、多くのプレイヤーに愛される作品となっています。

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