魚津市総合体育館

魚津市総合体育館と吉田グラウンドの歴史

魚津市総合体育館（うおづしそうごうたいいくかん）は、富山県魚津市本江に位置する多機能スポーツ施設です。この体育館は、プールを併設しており、地域のスポーツ振興の中心的な役割を果たしています。1974年に工事が始まり、1975年に体育施設棟が完成、その後1979年に屋内プールが竣工しました。1995年には大規模な改修が行われ、最新の設備が整えられました。さらに、この施設には魚津市営の弓道場も併設されており、地域の伝統的なスポーツ活動にも寄与しています。

施設の詳細

体育施設棟

体育施設棟は、鉄筋コンクリート造りの2階建てで、一部3階建ての構造を持っています。その延床面積は4,102.9m²に及び、大体育館にはフットサル、バスケットボール、バレーボールなど、様々なスポーツに対応できる施設が完備されています。大体育館の床面積は1,435.7m²あり、観客席やランニングコースも備えています。中体育館や小体育館、トレーニング室、さらには会議室や器具庫も設けられており、総合的にスポーツ活動が行える環境が整っています。

屋内プール棟

一方、屋内プール棟は、25mの温水プールと幼児用温水プールがあり、地域の水泳教育にも利用されています。このプール棟も鉄筋コンクリート造りで、2,151.3m²の延床面積を持ち、地域の方々の健康増進に寄与しています。

吉田グラウンド

魚津市の運動公園の一環としても機能する吉田グラウンドは、1954年にYKK創業者の吉田忠雄氏によって市民のスポーツ振興のために寄付された資金をもとに、1964年に完成しました。このグラウンドも今なお小中高校生や市民のランニング練習場として利用されています。部活動や地域イベント、市民マラソンなど、多種多様な用途に応じて豊富な施設が整っています。

施設の変遷と将来展望

魚津市総合体育館は、2021年3月末に普及の指定管理者としての役割を終え、廃止が発表されましたが、温水プールや弓道場は存続されることとなりました。新しい温水プールは2025年4月に開館予定で、市内各小学校のプール授業でも現在の施設が引き続き利用されています。地域住民からの支持を受けたこれらの施設は、市の公共施設再編においても重要な役割を果たしています。

また、コロナ禍においては新型コロナウイルスワクチン接種の集団接種会場としての機能も発揮しており、地域医療の一端を担っています。施設の改修や新設が計画される中で、これからも地域のスポーツ活動や文化的なイベントの拠点として、多くの市民に利用されることでしょう。魚津市総合体育館は、今後も地域のスポーツ振興に貢献し続ける重要な施設です。

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