鯖江市西山動物園

西山動物園：日本一小さな動物園の魅力

福井県鯖江市桜町に位置する西山動物園は、西山公園内に佇む、日本で最も小さな動物園として知られています。1985年、鯖江市制30周年を記念して開園したこの動物園は、そのコンパクトな規模ながら、来園者に多くの魅力を提供しています。

レッサーパンダの繁殖成功：日中友好の象徴

開園の翌年には、日中友好のシンボルとして中国・北京動物園から贈られたレッサーパンダが到着。以来、毎年繁殖を続け、その数は日本有数の規模を誇ります。西山動物園で大切に育てられたレッサーパンダたちは、神戸市立王子動物園や大阪市天王寺動物園など、全国各地の動物園へと貸し出され、遺伝子資源の維持・発展に貢献しています。2020年時点では、18園への貸し出し実績があり、その繁殖プログラムの成功は、西山動物園の大きな誇りとなっています。

多彩な動物たちとの出会い

敷地面積は約3830平方メートルとコンパクトですが、レッサーパンダ以外にも、様々な動物たちが飼育されています。愛らしいシロテテナガザルやボリビアリスザル、鮮やかな羽根を持つインドクジャクやキンケイ、ギンケイなど、多様な動物たちの姿を見ることができます。日本の伝統的な鳥であるタンチョウやミミキジ、アオミミキジなども飼育されており、日本の自然を身近に感じられる機会となっています。また、飼育されているチャボは、その愛くるしい姿で来園者を楽しませています。

アクセスと開園情報

西山動物園へのアクセスは良好です。福井鉄道福武線西山公園駅から徒歩約500メートル、北陸自動車道鯖江ICからも車で約3キロメートルと、公共交通機関や自家用車でのアクセスも容易です。入園料は無料なので、気軽に訪れることができます。開園時間は9:00から16:30まで。休園日は毎週月曜日（祝祭日の場合は翌日）と年末年始です。

西山動物園の魅力

西山動物園は、その小さな規模ながら、多様な動物たちとの出会い、そしてレッサーパンダの繁殖成功という大きな成果を収めています。無料入園という手軽さも魅力のひとつで、家族連れや動物好きの方にとって、心温まるひとときを提供してくれる場所と言えるでしょう。レッサーパンダをはじめとする動物たちの愛らしい姿、そして日本の自然を感じられるこの動物園は、訪れる人々に忘れられない思い出をプレゼントしてくれるはずです。公式ウェブサイトやSNSでも情報発信を行っているので、事前に確認して訪れてみてください。 西山動物園は、地域住民にとってかけがえのない憩いの場であり、同時に、日本の動物園界においても貴重な存在となっています。

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