鳥取シネマ

鳥取シネマについて

鳥取シネマ（Tottori Cinema）は、鳥取県鳥取市の中心に位置する映画館で、2022年の時点で市内の唯一の映画館として運営されています。この映画館は、地域の映画文化を支え続けている重要な存在です。

基本情報

• - 所在地: 鳥取県鳥取市栄町606号 まるもビル内
• - 観客定員数: スクリーン1（3階）208席、スクリーン2（4階）208席

歴史

鳥取シネマの歴史は1949年12月にさかのぼります。当時、東品治町に「富士館」として開業し、主に東映の作品を上映していました。1955年には「鳥取東映劇場」に改称し、地域の映画ファンに支持される存在となります。この時期、鳥取市内にはこの映画館を含む5つの映画館が存在していました。

1978年には建て替えのため一時休館し、1979年に新たにまるもビルがオープンしました。このビルには、3階に「鳥取東映劇場」、4階に「東映パラス」が入居し、再出発を果たしました。1990年代後半には館名を「鳥取東映シネマ1・2」に統一されますが、2000年代に入ると、経営が変わり、「有限会社世界館」に事業が譲渡されてフリー館として運営されることになります。

2006年には、92年間続いた「シネマスポット フェイドイン」が閉館し、世界館が映画興行を鳥取シネマに集約しました。これにより、ようやくシネマスポット フェイドインの映画文化が鳥取シネマに受け継がれることとなり、現在に至ります。

近年の活動

2009年に上映された『泣きたいときのクスリ』では、豪華ゲストとして女優の佐津川愛美と北浦愛が来館し、観客との交流が行われるなど、地域に密着したイベントが続いています。また、2012年には谷口ジローが原作の映画『遥かな町へ』の上映会とトークショーが開催され、地元の映画制作を盛り上げる機会となりました。さらに、同年12月には地元を舞台にした映画『落秋』の上映会も行われ、観客の注目を集めました。

2020年には新型コロナウイルスの影響により、4月から6月にかけて約2か月間の休業を余儀なくされましたが、再オープン後は安全な環境を整えて映画を上映しています。

まとめ

鳥取シネマは、地域の人々に愛される映画館として、豊かな歴史と思い出を持っています。多彩な映画が上映されることに加え、地域の文化イベントやトークショーも定期的に開催され、映画を通じて地域とのつながりを深めています。観客は、ただ映画を楽しむだけでなく、映画館を通じて様々な経験をし、地域社会との交流を図ることができるのです。

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