鳥羽周作

鳥羽周作：料理で「幸せの分母を増やす」革新者

鳥羽周作氏は、料理人、実業家として、その独創的な発想と行動力で飲食業界に新風を吹き込んできました。彼のキャリアは異色で、小学校教員から32歳で料理人の道へ転身。調理師学校には通わず、無給で修業を始めるという異例のスタートを切りました。

型破りな料理人、誕生

埼玉県戸田市に生まれた鳥羽氏は、幼少期から料理に親しみ、大学卒業後は小学校教員として教鞭を執る傍ら、社会人サッカー選手としても活動。横浜FCの練習生として参加した経験も持ちますが、25歳でプロの道を諦め、2010年に料理の世界へ飛び込みました。

DIRITTO、Florilege、Aria di Tacuboといった名店で修業を重ね、2016年には代々木上原のGrisのシェフに就任。2018年には「料理人の環境を改善する」という志のもと、ハレンチ株式会社（現sio株式会社）を設立し、Grisをリニューアル。「sio」として再出発しました。

「幸せの分母を増やす」という哲学

「sio」という店名は、「しゅうさく いつも おいしい」のイニシャルに由来。ロゴデザインは水野学氏が手掛けました。後に「塩加減が大事」という意味も込められています。

鳥羽氏のモットーは「幸せの分母を増やす」こと。これは、ハイグレードなものからポップなものまで幅広く提供することで、より多くの人々を幸せにしたいという思いから生まれました。コロナ禍においては、Twitterで「#おうちでsio」のハッシュタグを付けたレシピを公開したり、テイクアウトやデリバリー、朝ディナーなどの斬新なアイデアで困難を乗り越え、次々と新しい業態の飲食店をオープンさせていきました。

多角的な事業展開

2019年にはo/sio、パーラー大箸をオープン。その後も喜つね、ザ・ニューワールド、Hotel’sなど、多様なコンセプトの店舗を展開しています。2021年には博報堂ケトルと共同でシズる株式会社を設立し、食に関する新たな事業を積極的に展開しています。ユーグレナや松屋フーズ、六甲バターなど、様々な企業とのコラボレーションや、レシピ監修も多数手がけています。

メディアへの露出と書籍出版

鳥羽氏は、テレビ番組「スッキリ」や「きょうの料理」に出演するなど、メディアへの露出も多く、その親しみやすいキャラクターで人気を集めています。『やさしいレシピのおすそわけ。#おうちでsio』、『本日も、満員御礼。』など、著書も多数出版。

スキャンダルからの再起

2023年には不倫騒動が発覚し、一時的に活動を自粛しましたが、その後、sioの代表に復帰し、ハワイのレストランとのコラボレーションや、東急プラザ原宿「ハラカド」での新店舗オープンなど、新たなスタートを切っています。

常に変化を恐れない

鳥羽氏は、「働き方改革」や「食のプラットフォーム」など、常に新しいことに挑戦し続けています。その原動力は、「もっと多くの人を幸せにしたい」という強い想いです。過去には「5年以内にファミレスチェーンを作ることが目標」や「食のAppleを目指す」といった大胆な目標を掲げたこともありました。

今後の展望

様々な困難を乗り越えながらも、常に前向きに挑戦し続ける鳥羽周作氏。彼の今後の活躍から目が離せません。彼の料理と哲学は、これからも多くの人々に喜びと感動を与え続けるでしょう。

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