鹿児島県文化センター

鹿児島県文化センター

鹿児島県文化センター（かごしまけんぶんかセンター）は、鹿児島市山下町にある多目的ホールであり、文化活動の重要な拠点として機能しています。1966年に開館して以来、地域の文化振興に寄与しています。

概要

センターは地下2階、地上4階の構造を持ち、特にホール部分は鹿児島市民文化ホール（川商ホール）と並んで県内最大級の規模を誇ります。ホールの設計はワンスロープ型で、1階から3階まで続く客席は、合計1,507席を有します。さらに、オーケストラピットが97席分設けられ、立見スペースも115人分確保されています。特に注目すべきは、車椅子席を8台分設置可能であり、固定の席を取り外して配慮されています。

また、4階には鹿児島県立博物館の別館としての役割も果たし、プラネタリウムや恐竜化石の展示が行われています。

館内には6つの楽屋や、2つの主催者控室、男女各1室の浴室、ピアノ付きのリハーサル室が2室、さらに会議室が5室、多目的ルームが1室、アート・ギャラリーが3室と、多彩な施設が設けられています。

アクセス

鹿児島県文化センターは、公共交通機関からのアクセスも良好です。市営バスや鹿児島交通、南国交通、JR九州バスの「金生町」バス停から徒歩約3分、また鹿児島市電の「朝日通」電停からも徒歩約3分の距離に位置しています。

歴史

文化センターは、1966年11月15日に開館しました。この施設は文化会館と科学館が一体となっており、当初はプラネタリウム室や恐竜化石展示室、さまざまな実験室が用意されていました。しかし、1981年には鹿児島県立博物館の新館が開館し、理工系資料は博物館に移管されました。これにより、文化センターの科学館部分は一部が博物館に引き継がれ、名実ともに博物館の別館となりました。

2006年にはネーミングライツが導入され、西酒造がスポンサーとなり、「宝山ホール」として新たな愛称が与えられました。また、2018年にホールの耐震工事が実施され、安全性の向上が図られています。

2020年には新型コロナウイルス感染症の影響で一時的に休館となり、公演の中止や延期が余儀なくされましたが、利用は徐々に再開されています。

その他

前庭には薩摩藩の家老である小松帯刀の像が設置されており、隣接する鹿児島市中央公民館や、西郷隆盛の銅像とともに、多くの観光客や市民が訪れる場所となっています。

このように、鹿児島県文化センターは地域の文化振興に貢献し、多様な活動が行える施設として誇り高く機能しています。

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