鹿児島神宮

鹿児島神宮

鹿児島神宮（かごしまじんぐう）とは、霧島市隼人町に位置する歴史深い神社です。この神社は式内大社としての地位を有し、大隅国一宮としても知られています。かつては「大隅正八幡宮」や「国分八幡宮」としても名が知られていました。

祭神

現在、鹿児島神宮に祀られている主祭神は、天津日高彦火火出見尊（山幸彦）とその后である豊玉比売命です。また、相殿神には帯中比子尊（仲哀天皇）、息長帯比売命（神功皇后）、品陀和気尊（応神天皇）、中比売命（仲姫命）があり、これらは八幡神を合祀したものとされています。

歴史的背景

社伝によれば、鹿児島神宮の創設は神代に遡るとも言われています。神武天皇の時代の伝承では、祭神の宮殿であった高千穂宮を起源とし、708年に現在の地に遷座したとされています。この地には摂社の石体宮も存在し、4500年以上の歴史を持つ高屋山上陵も近傍にあります。

また、古代には八幡神が当社の旧社地に降臨したと伝えられており、鹿児島神宮が八幡の根本社であることからも、その重要性が伺えます。正八幡との名称が見られるのは、古典文献や地元の伝承からのもので、これにより鹿児島神宮の正当性も強調されています。

重要文化財

鹿児島神宮の境内には数多くの重要文化財があります。本殿、拝殿、勅使殿は1755年に島津重年の寄進によって建造され、その装飾や彫刻は極めて美しいものです。特に本殿においては、多様な装飾や豊かな色彩が魅力的で、今なお多くの人々に愛されています。

境内の施設

境内には、大鳥居や手水舎、神馬舎などが立ち並びます。特に、奉納された木馬は昭和18年に寄進され、信仰の象徴となっています。御神木は樹齢約800年とも言われ、地域の人々に大切にされています。また、隼人歴史民俗資料館では、地域の歴史や文化に関連するさまざまな資料も展示されています。

祭事

鹿児島神宮で行われる主要な祭事には、七種祭（1月7日）、初午祭（旧暦1月18日）、例祭（旧暦8月15日）などがあります。これらの祭りは地域住民の参加によって盛況に行われ、神の恵みを感謝する重要な機会となっています。

アクセスとまとめ

鹿児島神宮は、JR九州日豊本線隼人駅から徒歩約20分の場所にあります。神社への訪問は、地域の歴史を学びつつ、自然の中で心を落ち着かせるための良い機会です。多くの信者や観光客が訪れるこの神社は、鹿児島の精神文化の中心として息づいており、その魅力は現代でも色あせることがありません。

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